2017年7月1日土曜日

Apple Microsoft Amazon Google Facebook 再考_6

アップルは無料化の波の中、無傷だったのだろうか?

PCの市場シェアに関してSteve Jobsがアップルに復帰する前は、Mac vs Windows3% vs 97%だったが、その後は4%を超えるまでにMacは売り上げを伸ばした。
この背景には、iPodiPhoneiPadを購入したユーザーにとっては、この3商品と親和性の高いPCであるMacを購入しようと決め人が増えたという要因があるだろう。

大幅に売り上げを伸ばしたアップルではあるが、PCの世界でもスマホの世界でも、強烈なアップル・ファンをコア・ユーザーとする10%シェア(マイノリティ)企業という状態に変化はない。
少数の強烈なファンは無料化、低価格化という波の中でもアップルに忠誠を誓っていたと思われる。

アップルの主力製品は、iOS商品(iPhoneiPadiPodの三商品)であり、ライバルのAndroid陣営の商品よりも高価格で高品質だ。
この高価格&高品質が強烈なアップル・ファンを惹きつけてやまない原因だが、同時に10%シェアを越えられない原因でもある。

アップルは世界の裕福な層をターゲットにした企業だと言える。
企業戦略もしくはビジネス・モデルとして「高価格、高品質、10%シェア」をアップルは創業以来続けている。
これが早晩変わるとは思われない。


アップルの利益の多くは
iPhoneから得ている。
iPhone
はアップルの生命線と言える。

Android陣営、もしくは死んだといわれるマイクロソフトのWindows Phone、この2商品の動向はアップルの将来を左右する。
特に、
マイクロソフトはPC(Surfaceシリーズ)を自分で販売を始めたが、高品質路線を採用している。
もしWindows Phoneが高品質&高価格で切り返した時、そして企業に採用され始めた時、それはアップルにとって非常に危機だと思う。
マイクロソフトがIBMの下請けでPCに進出した時の状況が再現するかもしれないのだから


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