2016年10月22日土曜日

春山ルール24 : 迷ったら大きい方へ

AかBか迷った場合、どちらか一方のみを選択せざるを得ない場合
選ぶべきは「大きな投資テーマ」の銘柄にすべきだ

大きなテーマの方が賞味期限が長いので、仮に短期的な高値でつかんでも、大きなテーマのピークはまだ先なので十分に挽回が可能だ

一方小さなテーマだと往々にして賞味期限が短く、高値でつかんだ場合、挽回不可能の可能性がある。

例えば、「スマホ部品の世代交代」というテーマと「AIやVR」というテーマを比較した場合は、AIやVRというテーマの方が大きなテーマだ。

どちらに投資するか、どちらを捨てるかを迷った場合、しかも「51:49的な僅差」で迷った場合は、大きなテーマであるAIやVRを選択し、スマホ部品を捨てるべきだろう。


情報は情報で磨く

数多くの情報の中から価値のある情報無価値の情報を峻別する。
この峻別の速さと正確さは、投資判断を支える重要なスキルだ

情報のふるい分けをする「情報フィルター」は、常に変化する現実世界に合わせて日々の調整や改善が必要だ。

情報フィルターの目詰まりを掃除したり、フィルターの能力を改善するのだが、、、それは情報でやる

良い情報、価値のあるデータが、情報フィルターを強化するのだ




ダイヤモンドを磨くのはダイヤモンドだという関係に似ている。
Feedbackの連鎖みたいなものであるから、Deep Learningにも似ている。


2016年10月21日金曜日

春山ルール23 : 焼けボックイの深追いは無用

Appleは大好きな会社だ
その割り切りの美学が私を魅了する


でも投資と好きは別

iPhone、つまりスマホ・ビジネスは株価を持ち上げるファクターとしてのピークは過ぎた
他社製品を圧倒的に凌駕する「使い易さ、楽しさ、持つ喜び」は、中国台湾勢の追い上げで差を詰められている

ピークを打った商品は、価格ファクターが大きくなる
iPhoneの高価格を支持するのは、「神は細部に宿る」的な価値を重視するコアのアップル・ファンだが、世の多数派は、機能と価格のバランスを考慮する
全員がポルシェやフェラーリを買う訳ではなく、お財布と相談してトヨタやVWを買う人が多数を占める

2016年春以降のアップルの株価復活は、新製品や新サービスへの期待に支えられたものではなく
、iPhoneの売り上げ回復期待という「焼けボックイに火が付いた」だけだと判断している

一旦終わったストーリの復活を深追いしてはいけない
もっと先がある、、そう思ったときに撤退して観察するのが転ばぬ先の杖だと思う。

焼けボックイに火が付いた時それは投資チャンスだが、深追いをしてはいけないのだ。
中には、それを契機に新規のビジネスが拡大することもあるが、まれなケースだ。
だから、心を鬼にして一旦は去るのだ