始まりは、書籍のネット販売に過ぎなかった
今では、現代生活のインフラ、ライフ・ライン的な地位を占めるまでに成長した。
品揃えが豊富で安価なアマゾンがあるから、リアル店舗に買い物に行くとか、それ用の車を所有する事は不要と思う人が増えつつある
アマゾンの歴史を振り返ると・・・・
第一期:起業から長い間(20世紀は、みたいねイメージ)同じものをネットで販売するだけで大幅な需要を取り込めたフェイズだったと思う
1:リアル企業があまりにも非効率だった
2:リアル企業は「地の利、場所」を利便性としてビジネスを展開していた。
リアル企業がネットに移行することは、これまでの優位性(地の利、場所)を放棄する事(=自分のビジネス・モデルの否定)なので、決断できなかった。
関連過去ブログ(既得権45を捨てて、新利益55を取りに行く決断の高いハードル)
1:https://haruyama-shoka.blogspot.jp/2017/04/httpenglish.html
2:https://haruyama-shoka.blogspot.jp/2017/05/blog-post_9.html
だから、アマゾンは敵失、怠惰、認識不足、過去に安住するダメ小売業を尻目に悠々とビジネスを拡大できた。
その後、リアル企業がネット販売の必要性、消費者がネット販売を求めているという否定しがたい事実を突き付けられ、彼らもようやくネットに進出し始めた。
しかし、ネット企業の牙城に迫ろうという気持ちはあっても、遅すぎ&少なすぎという進路変更によって、ジリ貧が続いた。
21世紀に入り、事態は徐々にレベル・アップしてきた。
クラウドの進展がその背景だ。
クラウドに蓄積され、され続けている「膨大な消費者の志向に関するデータ」を活用すれば、リアル店舗小売りに革命を起こせるとアマゾンは気づいたのだ。
リアル店舗の欠点は、ユーザーの望みを反映した品ぞろえではなく、売りたい側の意思による品ぞろえ(=一種の上から目線)だったことにある。
ユーザーは自分が欲しいものを買いたいのだ。
押し付けられたくないのだ、本当は心理的に誘導されているとしても、自分が決めたと思いたいのだ。
6月に世界を驚かせたWhole Foods Marketの買収は、リアル店舗小売りの高度化だと春山は解釈している。
だから、買収されたWhole Foods Marketだけでなく、アマゾ株価も上昇したのだと思う。
2
Whole Foods Marketの買収に関しては、もう一つの意味がある。
利益を運んで来る顧客を囲い込む、という重要な戦略だ。
Whole Foods Marketで買い物をするユーザーは比較的高所得で自分が価値を見出すものには高くても購入する人々だ。
彼らを囲い込む=利益を囲い込む、そういうことだと思う。
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