NVidia
米国株投資をしている人なら知っている2016年のスーパースター的な株だ。
現在の急速な上昇ペースのブル相場は、2015年夏に始まった。
過去5回の決算発表はいずれもpositive surpriseで発表後の株価は大きく上昇している。
同社は、2010年ごろから
1:GPUはゲームや詳細な図面などのグラフィックスをPCスクリーンに描くチップに留まらない
2:特定分野で求められているhigh speed computingに最適なチップとしての用途が拡大するはずだ
と、信じて巨額投資をしてきた。
当時は、
何を気が狂ったことを言ってるのだ、馬鹿じゃないの
コンピューターのチップでIntelに挑戦するなんて、AMDの二の舞だよ、
などと悪口を言われた。
スマホやタブレットの伸長でPCの販売台数も伸び悩み、ゲーム・オタクだけに依存するグラフィックス・チップなんか終わったビジネスと馬鹿にするアナリストが増加した。
しかし、2012年を気に風向きが変わった。
人工頭脳分野が様々な分野で人間を追い越す成果が出始めた。
AI用コンピューターにGPUが使われ、それ無しではAIはほぼ不可能だと言われ始めた。
そして、グーグルのAlphaGOが登場した。
2015年10月:ヨーロッパ王者樊麾に5-0で勝利
2016年3月:世界戦優勝者李世乭九段に4-1で勝利
同時期から、自動運転がメディアで盛んに取り上げられるようになった。
これで一気に世の中の実業界の担当者に火が付いた
証券アナリストの過半数は、依然として懐疑的だった。
証券業界の風向きが変わったのは、Dの決算発表の時だ。
おそらくアナリストの3割程度ががぜん強気になった。
そして先週のEの決算発表
Conference Callを聞いていて、Dの時の4倍ほどのアナリストが質問した。
おそらく、5割程度のアナリストが、これはブームが来ると感じただろう。
Eの決算前後の株価の動きは下図の通り
決算当日は、引け後の決算はpositive surpriseだから買えば儲かるという予想が増えて①のように上昇した
決算は、その予想をも上回る好決算だったので、②のように上昇した。翌朝の寄り前は③のように利益確定売りが出ていた。
市場がオープンすると、アナリストの上方修正に呼応した買いが入って63越まで急上昇、その後に利益確定売り、、そして再度買いがじりじり入って63でクローズした。
さて、来週から年末まではどうなるだろう?
Intelとのクロスライセンス契約から入って来る収入が消える2018年1月期のPERは28.8倍だ。
平常心だと、これ以上のPERの上昇を期待するのはリスクがある。
しかし、8-12月期の業績に関しては、Best Quarter is coming,だと春山は判断している。
売り上げ加速、マージン改善、アナリストの本気度が改善加速、世間の注目度も向上
そんな環境だと、PER30倍を少し超えるだろう。
アナリストの業績予想は、7%程度上昇修正されるだろう。
つまり、63×(30/28.8)×1.07=70、、これが11月の決算発表までに到達する可能性があると推定される。
3か月で、+11%のリターンだ。もちろん直線ではないだろう。
なお、春山的お絵かき予想では、大相場6倍の法則から考えて
20×6=120、、、これが最終ターゲットだろうと感じている。
2018年だろう。
AI(人工知能)、VR(仮想現実),AR(拡張現実)のブームが来るとき、、、、
過去のゴールドラッシュの教訓を思い出そう。
自分でゴールドを掘ったり、ゴールドそのもに投資するのでなく、ゴールド・ラッシュで乱舞する人々が消費するジーンズを供給する人に投資する、、その方が安全で確実に儲かった、、ということを
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