2024年5月13日月曜日

目次 & このブログに関して

投資を実行する前に必要な事が色々ある
知っておくこと、身に着けておくこと、態度知識スキル

社会経済ニュースや企業情報は、インプット・データだが、
そのデータを上手に解釈する、投資に役立つように解釈する、、それがもっと重要だ

<< シリーズ記事の目次 >>

2023年11月~:最高の投資手法(やや中級者向け)

2016年4月~:春山ルール(初心者向け)

 2020年4月~:推薦図書(改訂中)
2019年4月:日経平均株価を決めているもの
2017年12月:2018年は、2017年を確認する続編の年
2017年12月:AliPay&WeChatPayが中国を最先端の信用本位制資本主義国家に導いた
2017年10月~:For Starters & Beginners 
2017年10月~:Begnnerを卒業した人へ

2017年8月~:農業を考える
2017年4月~:2017年4月の現金化と復活
20174月~:ブランドの再編
2017年2月~:朝鮮半島問題
2017年6月~:Apple Microsoft Amazon Google Facebook再考
2017年7月~:次の30年に備えて、まずは5年先まで考えてみる
2016年8月:社会が育てる子供
2016年8月:中国の民主化
2016年5月:インフレと低金利
2015年9月:AI & Deep Learning
2015年6月:地政学リスク
2016年11月~:2017年を考える
2016年2月:2016年1-2月の相場下落
2015年12月:2016年を考える
2015年7月:名古屋証券取引所IRフェスタ2015セミナー
2015年8月:上海株式市場の暴騰&暴落

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昔のブログ → 豊健活人生
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2024年5月9日木曜日

目次:最高の投資方法は

ここは、やや中級者向けです

初心者向けは→ 春山ルール
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1:一番上がる銘柄を買う

2:どうやって、その銘柄を見つける

3:知る、納得する、できる

4:不安なものほど良く上がる

5:法則を発見しない<その1>

6:法則を発見しない<その2:多分こうなっているから、方程式化が困難>

7:失うものは過大評価され、チャレンジで得られるものは過小評価される

8:買いは単純、売りは複雑

9:株価の上昇はユックリで、株価の下落は急速だ

10:バブルは滅多なことでは発生しない

11:空白スペースは多い方が良い

12:下げには順番がある

13:誰に向けて話していますか? 誰がターゲットですか?

14:やらない事を決める

15:知らずに投資しても良い、知って投資しても良い、結果がすべてだ

16:安いだけでは上がらない

17:高いだけでは下がらない

18:多くの間違い・失敗は、”そろそろ”の勘違い

19:最安値で買う事よりも、もっと重要な事

20:温故知新の注意点、その時相場はそれをまだ知らなかった

21:温故知新、、どこまで遡って歴史を学びますか?

22:利益と株価の比率は重要だ by 日本株のグローバル化

23:相場が終わるとお里帰り

24:多数説が株価を決める

25:パフォーマンス改善の高速化 = 習得の順番が重要です

26:投資は不確実の中で判断する

27:

28:

29:

30:


2024年5月8日水曜日

最高の投資手法(26)投資は不確実の中で判断する

投資判断と経営判断は「何がどうなるかワカラナイ未来に対しての判断である」という点で似ている


終ってしまった過去に関して、それがどうだったかの分析や判定とは異なる別次元のハードルの高さがある

そのハードルとは、判断をする際に用いる材料が下図のような集合体だ、という判断をする際の環境だ

1:確定している判断材料は、ほんの一握り
2:発表・公表されたデータやニュースもあるが、暫定的なものがほとんどで、その後に改訂される場合が多々あり、「最初から、そうなると分かっていれば・・・」と言いたくなる

3:そして、判断材料の過半数は、多分こうだろうという推測・推定によるものだ



こういう不確実性の塊のような中で実行するのが投資判断だ
しかし、強力な助っ人が判断の精度を上げてくれる。
その助っ人とは、温故知新パワーだ。過去こういう時はこうだった、だから今の環境でもこうだろう、という推論エンジン
推論エンジンは、数多くの過去データ、記憶・体験、知見の集合体、いわゆるBig Dataで構成されている
Big Dataの種類や数が多ければ多いほど、良質であるほど、推論エンジンの性能が高くなる



だから、投資を始めて1年生と10年生がパフォーマンス競争をすれば、1~2か月だと1年生が勝つことはあるが、1年、2年、3年と長くなればなるほど勝てなくなる。推論エンジンの性能差が如実に反映するからだ


===おまけ===

過去にセミナーを依頼されたり、連載をしたり、という仕事をする際に、確実な裏付け、根拠の表示、書かれて判断材料の根拠データや書籍の明示を要求される、つまりコンプラ対応だ

しかし、そのようなコンプラを通過して出てくるコンテンツは「出がらし、織り込み済み」など投資判断にはあまり役に立たないと春山は感じている

2024年5月6日月曜日

(25)パフォーマンス改善の高速化 = 習得の順番が重要です

早く上達したい、資産を早く増やしたい
気持ちは良くわかります

それを実現するには・・・

1:最速でスキルを習得するには、習得の順番・priortyがある

2:必須習得スキル(=アイテムをゲットしていないと先へ進めないゲームみたいな事)をクリアしないと、その先のステップ・アップができない

・・・・というのが投資スキル習得の掟です


人間のやる投資では損をしないことが重要です。損失は3倍の儲けと同価値の精神的インパクトを持っています。

含み損200万円、含み益350万円という状態の2銘柄を持っている場合は、含み損は3倍の600万円のインパクトをはっきするので、保有銘柄全体としては250万円の含み損的な精神状態になってしまい、そのために平常心が維持できずにイライラしてしまう。そんな状態では正しい投資判断ができなくなる


特に初心者は平常心を維持する訓練が完成していないので、なおさら損失を減らすことが重要になります

初心者は「4勝4敗なのに、トータルで若干損失が出ている、と悩む」人が多いのですが、その損失発生のトレード・売買は、中上級者から見れば「やる意味が無い、やるだけ損」という墓穴売買が多いものです


だから、初心者がまず習得するのは、墓穴行動を認識し、それをしないことです
墓穴行動=負けの数、これが減ればプラス側(=儲けの金額)が同額でも損失金額が減るので年間の利益金額(=利益ー損失)は増加します


墓穴行動は様々あり、ここで全部は紹介できませんが、代表的なものは「面白そうだ!と思ったら、少し買ってから真面目に考えてみよう」という軽率な売買です。

これを辞めるだけでも随分と年間の損失を減らすことができます。詳細は初級1セミナーで解説していますが、4勝4敗から4勝2敗に脱するのが初級です



世の中には様々な投資手法があふれており、ともすれば沢山の投資手法をマスターしなければ儲けられないのでは、と焦る人も多いかもしれませんが、心配は無用です

複数の手法を同時進行でマスターするのは難易度が高く、そのすべてが中途半端な習熟度になってしまうリスクが高いものです


たとえ話的に言えば・・・

戦場で戦う際に必要なスキルは、槍、鉄砲、刀である

槍を習熟している兵士は、槍の戦いでは勝てるが、鉄砲と刀の戦場では負ける。だから槍の兵士は槍の戦場だけで戦い、鉄砲と刀の戦場には参加しない


つまり、投資スキルも何か一個を習熟すれば、その投資局面では大儲けができる。しかし、その投資スキルが妥当しない局面ではスルーする(=現金保有、またはインデックス保有)



初級を脱する頃からは、・・・

1:4勝2敗を5勝2敗にする(=勝パターンを増やす)ための追加の投資スキルを身に着ける

2:勝幅を拡大させる=グリップ力強化、負け幅を減らす=損切力強化

・・・という中級の学習に移行するのです



つまり、中級者は積極的な攻めの手法を磨き上げるフェイズなのです

2024年5月5日日曜日

最高の投資方法(24)多数説が株価を決める

 投資が上手になれないのは、自分の判断が間違っている事を認識できないからだ

間違っているとは、当面の多数意見に背を向けて、少数意見側の投資をする状態だ

最終的には、少数意見である「あなたの投資判断」が勝利して多数意見になる日が来るかもしれない。

しかし、それは思っている以上に先の話であり、人間は待てない性癖の生き物であり、失意のうちに撤退してしまう残念な結果になることが多い


なぜ少数意見側についてしまうのか?

株価はどういう風に決まるか、という考え方を採用せずに、「*+*であるのが正しい、*+*になるハズだ」という一直線の考え方で単純すぎる判断をしてしまう事が原因だと思う



さらには、株価を決めるのは投資家の多数意見であるにもかかわらず、世間やメディアに流れる感情的な意見(=その多くは、うっぷん晴らし&不平不満の表明、無責任なイケイケ論)が株価を決める多数意見だと誤解してしまう、ことも間違いの要因だろう
日本人全員が株式投資家になれば、世間と投資家は一致するだろうが、現状はそうではない


以前も間違いを犯し、今回も同じパターンで間違うのはなぜか?

前も同じように間違った事を記憶していないからだ

人間は記憶が苦手だし、記憶は現在の自分を正当化する方向に改ざんされてしまうものだ。
自分の売買判断、売買行動を記録していない状態では、同じ間違いを繰り返してしまう


投資経験が3年以下の人が間違うのは仕方がない。知識と経験が投資判断に資するビッグデータとして機能するほどには蓄積されていないからだ

しかし、5年以上も経験しているけど間違いが多いのは、記録不足が原因だと思う

2024年5月3日金曜日

最高の投資方法(23) 相場が終わるとお里帰り

上昇相場を終わらせるような材料、イベントが発生すると、トレンドが反転し下落が始まる

では、どこまで下がるのか?


その上昇相場の起点まで戻る、という事が良く起こる。それをお里帰りと呼んでいる


下図はネットフリックスだが、2期連続の失望決算という大ネガティブ・イベントが起こり、その結果急速な上昇相場の起点だった左側のピンクのレベルまで下がってしまった


次は日経平均株価だが、バブル崩壊という最大級のネガティブ要因の発生により、バブル相場の起点だった左側のピンクのレベルまで下がってしまった

2020年のコロナ恩恵銘柄バブルの崩壊(=C.WoodのETFバブル崩壊)に際しても、同様なお里帰りが起こった

2024年春の急速ドル高円安相場の終了に際しても、ドルの下値のターゲットしては、
AとBが見える、と春山は判断している


この相場の起点をどこだと考えるかが、AとBの違いになる

2024年5月1日水曜日

最高の投資手法(22)利益と株価の比率は重要だ by 日本株のグローバル化

業績に対してPERが高すぎる割高株が世界標準のvaluation に向かって修練する動きが長期間続いている


そんな割高株に該当するのは・・・

1:利益などほとんど出ていないのにイケイケの雰囲気だけで上がってしまった株

2:投資テーマに該当するとして囃されたが、業績を見るに中身が伴っていなかった

3:賞味期限(=2~3年の好業績フェイズ)切れてしまったにもかかわらず、後ろ髪をひかれた投資家が時々買いを入れるので割高状態が解消せず、結果的に長期低迷ペナルティボックスに入った株

・・・・などだが、東証3指数の中では、東証グロース市場指数に割高株が多く含まれている

その結果、東証グロース市場指数は冴えない状態が続いている(下図、黄色線)



これまでの「日本には日本の独自性があるから、それで良いのだという井戸の中」から世界標準という大海に放り出されたみたいだ



新NISAで世界の株、特にUSカブ、に触れた投資家の増加が、この流れを促進していると春山は感じている