2018年10月30日火曜日

春山ルール 45: 苦しくても後講釈を聞かない

資産運用は、マラソン100回みたいな超長期のレースなのだと思う
幸運の連続の次期もある
何をやってもチグハグの時もある

苦しいと藁をもすがりたくなる
そういう時でも、春山は一個だけ決めている。

後講釈的な理論整然とした「*+*だから上がったのです」とか「**++だから下がったのです」という後講釈の評論家に耳を貸さない

ポジションを持つと、役に立つデータも不十分な手探りの状態で「51:49」の中から、迷いながらも51を選ぶ作業に毎日直面する。
後から分かっている奇麗なデータを見て、「*+*だったから、+*+」という講釈は実戦には役に立たないのだ。立たないばかりか、時間の無駄になるのだ。

苦しくても後講釈を聞かず、明日を考える
一寸先の光を信じて!


藁では資産は浮かばれないのだから

2018年10月19日金曜日

連載を始めるに際して

連載の依頼は何度かあったが、全て辞退してきた
そんなことに時間を割いていたら神楽坂でのセミナーに支障をきたすからだ

しかし、金融リテラシーとブランディングを真剣に考えて、この1-2年は邁進するというスポンサー企業の新社長の言を信じてやってみることにした
前言を翻すような現実を感じたら連載の途中であっても辞める覚悟だ。

連載の続きは春山のブログで継続すれば良いのだ、スポンサー無しで

10月18日に新社長と今後一緒に仕事するチーム員に以下の事を伝えた。
記録として残しておき、何度も読み返して初心を貫徹するために・・・


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金融リテラシーをお客様に浸透させていきたい
それは情報の非対称性を埋める作業だ
情報劣位にあるお客様の目線に合わせて、お客様が読みたい学びたいと感じるように、金融機関側が腰を低くして対峙しなければならない

お客様との接点はホーム・ページ
だから、ウェブのデザインは最重要事項


目的のページに行くまで2クリック以内、3秒以内
それ以上待たされるようだと、去ってしまう
金融機関は「自分たちは高級カラスミ」のように素晴らしい知識と経験を持っており、それをHPに記載しているのだから、読者の側が余分なクリック回数をして多少の待ち時間があっても読むハズだと勘違いをしている。
もしくは、そんな状態ではイケナイと思っていても、猛烈な努力で短時間で「
目的のページに行くまで2クリック以内、3秒以内」を実現する行動をしない

素晴らしい情報には、素晴らしいパッケージングが必要
同じような”素晴らしい”情報があふれているのが金融業界なのだから
同じようなモノが転がっているから、パッケージ勝負になる
素晴らしいパッケージ(=顧客目線のWebデザイン、読みたいと感じさせるデザイン)が最大級に重要なのだ


また、Webページのデザインは「スマホ第一」でなければならないと思っている。
ユーザーの70%以上がスマホで読むのであり、PCで読むのは金融人の同業界人なのだ。
しかし、ほとんどのHPはいまだにPC優先のまま放置されている。
それじゃイケナイと思っていても、非常に短期間で変える行動をしない
いまだに、変更に1年近くを要するような低速スピードで良いと思っている。

上記のような事を「それは理解していますという相手」を眼前に、春山は強力に要求した
だって私は真剣なのだから、やるならチャントやりたいのだ、具体的なデザインも提案した

さて、要求がいつ完成するか?
素晴らしいデザインは少し遅れるかもしれないが、連載は11月の終盤には始まる予定だ。
乞うご期待

2018年10月13日土曜日

春山ルール47 : 下げ局面での買い出動の三分類(ファンクラブ、モリモリ、スマート)

中期、長期で上がってきた株が何かの拍子に下がり始める
下げ幅も3-4%ではなく、20ー50%以上という値幅を出す

そんな下げ局面で頻繁に出てくるチャートの形と、
その下げの局面で投資家が買い出動するパターンを分類しながら解説してみたい

1:下げの第一波動、その第一波動の終盤では出来高が急増する


2:ここまで下がれば買いだ、と思う投資家が買い出動するので、リバウンドする

3:しかし、当初の下げを裏付ける悪材料が強化されるような売り材料が出現して、下げの第二波動(②)に移行する
第二波動は高値で売り遅れた投資家に加え、反騰局面(A)で買った投資家の投げも加わるために、第一波動よりも急角度の下げになる

4:さすがにここまで下がれば買い、と判断した投資家が買い出動するので、リバウンド(B)するが、このころに始まる証券会社のアナリストの業績下方修正に不安になる投資家の売りが増加するので反騰は続かず、さらに下がる

5:上記の1,2,3,4のプロセスの結果、下記のようなチャートになる

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ファンクラブ
下がれば買いを入れる
さらに下がるとナンピンしてポジションを増やす
もっと下がると、また買う
しかし、大底のかなり手前で資金を使い果たしてしまう
こういう買い方をする投資家は「ファンクラブ的な投資家」だ



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モリモリ
大底をつけるまで観察する
その後、副抵抗線を抜けるのを買いサインと考えて買い出動する


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スマート
大底をつけ、副抵抗線を抜け、それでも観察を続ける
主抵抗線を上抜けるのを買いサインと考えて買い出動する


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最安値で買うのが、もっとも上手な投資家であるが、大底をピン・ポイントで当てるのは難易度が高いので、次善の策としてモリモリ、もしくはスマートを春山は推薦する


続く

2018年10月10日水曜日

分断が深まり中間が消えたUS

クリントン政権時代の1995年以降、共和党と民主党の政治的な隔たりは拡大した。
その引き金は、42年ぶりの下院の多数を奪い返した共和党のニート・ギングリッジ上院議長の「アメリカとの契約」という民主との政策の完全否定と予算成立を妨害して政府機関を閉鎖させる戦略だったと思う。

その後、ブッシュ政権、オバマ政権、トランプ政権と進むにつれて、アメリカの政治的な分断はますます深化した。
両党が主張する政策も中間的な妥協が消えて、白か黒かを選択する踏み絵的な状況に至っている。
前回大統領予備選挙における民主党サンダース候補(強いリベラル的分配主義、社会主義的な考え方)の健闘もそれを反映していたと思う

中間的な緩衝地帯が消えたことで、多少もミスがあっても、例えばトランプ大統領の場合だと、スキャンダルの暴露があったとしても「トランプは好きでないけど、民主党はもっと嫌」という状態になり、トランプ支持率はほとんど影響を受けない

下記は、Real Clear Politicsのトランプ支持率(President Trump Job Approval)だが、
暴露本が出た瞬間は支持率の低下がみられたが(青丸部分)あっという間に戻っている。



その背景は上述のような分断されて相手側に容易には寝返れることができない「深まった分断状態」だろう

この状態だと、現状が変わるには相当に大きなエネルギーが必要だし、変化した場合の政治社会のショック、政策変化、民心の変化なども大きく振れることになる

2018年10月3日水曜日

民主主義は仲間内主義、国境は超えられない

民主主義が定着する以前は、
金融危機に際しては、国家の資金を国際的な協調によってかき集めて秘密裏に処理した
民主主義と情報公開が定着した現代では、
他国の金融危機に際しては、民主主義の基盤である国内有権者が反対するので、「国家の資金を国際的な協調によってかき集めて秘密裏に・・・」は不可能だ


民主主義が定着する以前は
世界の経済規模が小さく、しかも実物経済の周辺を取り囲む金融商品は小さかった。金融危機に際しては、国家達が処理する規模は、国際的な協調によってかき集めて秘密裏に処理できる程度だった。
民主主義と情報公開が定着した現代では、
経済規模が大きく、しかも実物経済の周辺を取り囲む金融商品は実物経済の10倍以上にも膨れあがっている
金融危機に際しては、国家達が処理しなければならない金額は「手に負えないほどのモンスター」になってしまった。

金融危機が起こるたびに言及される「金本位制への復帰論」だが、
金本位制は、民主主義が定着する以前の王侯貴族の国際的な同質性(政治的、経済的、道義的)を基盤とする信頼関係(=名誉を守る)の上に成立していた。
だから金融危機に際しては、王侯貴族の国際協調が可能だった。

民主主義と情報公開が定着した現代の「分断された国民国家」では、
他国の金融危機に際しては、国内有権者は「国際的な同質性(政治的、経済的、道義的)の上に成立する信頼関係」を持っていないので協力しない

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2018年10月2日火曜日

大好きな本田総一郎に関するメモ +アルファ

私の大好きな本田宗一郎の言葉




SONY、 CANON、 そしてHONDA




本田宗一郎はこう言っていた・・・