2017年8月24日木曜日

資産運用にまつわるサービスには、手間暇コストがかかります

金融サービスの一つに質問、相談、アドバイスというカテゴリーがある
投信など金融商品を購入したら、そういうサービスは無料で付属していると勘違いしているが多い

毎年支払う年間フィーは高いと思う人が多いのだが、投資商品の安全保管関する必要経費(Safe Keeping Fee)と純粋の運用フィー(ファンドマネージャーの受け取り)を除いて、販売&管理側顧客サービス費用として受け取るフィーは多くても「0.50.6%程度だ。

100万円の投資信託を購入した場合、年間
5000~6000円で顧客に対して運用レポートを送ったり、運用説明からを開催したり、電話の質問に回答したりすることになる。


市場環境、適切な失算配分などの情報資料の作成と送付の経費は、作成担当者&送付事務担当者の時間給(人件費)、物理的な印刷郵送費用(物件費)だが、どんなに低コス化しても、投信保有者一人当たり年間
1000円程度はかかってしまう。しかも、オフィスの家賃も別途必要だ。

運用説明会だが、会場レンタル費用だけでも一人当たり約
2000円程度が必要で、お土産のボールペン、ノート類を含めれば、最低でも2000円は超えてしまう

つまり集合説明会を除いた純粋の「個別の電話や来店でのサービス」に割り当てられるのは、多く見積もっても年間一人当たり2000
3000円ということになる。

仮に
2500円とすれば・・・
投信購入金額が100万円の顧客が2000人だと、サービス担当部門(人件費+家賃+電話Fax,ネットその他)が得られる収入は、年収500万円

500万円では担当者1人しか採用できないし、2000人の顧客に対して、
集団説明会以外の方法で真面目に担当することは、限定的にしかできないことが理解できるだろう


一般的に個別に運用相談などを相対で行うサービス業務は、富裕層向けである。
今週Q&Aをしたスイスの銀行の富裕層サービスの最低ラインは50億円の金融資産保有者である。
年間
0.5%のフィーでも、2500万円を支払うのだ
2500万円も受け取れば、その顧客に対して様々なサービス(税務相談、子息の教育相談など)を提供できる。


そのイメージで、
1000万円の顧客(年間フィー5万円)にサービスを提供する事は不可能なのだ。
 

2 件のコメント:

  1. 友だちレベルで相談されても、相手にあった自分なりのアドバイスをするのに準備が必要で多少の手間がかかります。
    だからなおさら、春山さんが無料でブログを公開して、FBを公開しているのに感謝しています。ありがとうございます。

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    1. ありがとうございます。
      自分で調べて自分考える人が増えることを願っています

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