何もニュースが出ない。
その企業に関しても、セクターに関しても、影響を与える新しい情報はない。
にも関わらず、株価がジリジリ上がる。
その背景は何だろう?
一年後は20%増益するだろうと予想されている。
しかし、それはあくまでも予想だ。
明日のことよりも、1っヶ月後、半年後、1年後と、遠い将来になるほど予想が当たるか外れるかの不安定度が増す。
将来の事ほど確実度が下がる。
不確実であれば、20%増益を額面通りには受け取らない例えば、12%分しか株価に織り込まないのが投資家だ。
しかし時間が経過して、1年後の予想が半年後の予想に近づいてくると、以前は12%しか織り込まなかったのが18%まで織り込むようになる。
その結果、6%分だけ折り込みが進むと、6%株価が上がる。
これが、何もニュースが無くても時間が経過するだけで株価が上がる要因だ。