2024年2月17日土曜日

最高の投資方法は (4)不安なものほどよく上がる

どっちの銘柄が今後の上昇率が高いのか?

銘柄Aは大丈夫そうだけど、銘柄Bは自信が無いなあ~、買うのは不安だなぁ~

そんな時、安心できる銘柄Aを買ってしまう事が多い
そして後日になって思い知るのは、「あれ~、銘柄Bの方が上がっている」という結果だ


この結果には、しっかりした理論的な背景がある

安心できるモノには高い値付けをする
不安なモノには安い値付けをする

それが人間の古今東西で変わらぬ行動パターンだ
不安なものを買って失敗するのは嫌だ
失敗は損失だ
失敗金額を減らしたい
失敗しそうなモノにはお金をあまり出したくない
だから、不安なモノは安い値付けになってしまうのだ


下図を見れば明白だが、銘柄A,銘柄Bが適正価格になる時、不安で安値に甘んじていた銘柄Bの方が上昇率が高い

株式の場合の安い値付けとは、

予想EPSが控えめ過ぎる予想になる、

PERが低く評価される

という状態になる


換言すれば、銘柄Bの株価を上昇させる原動力は、正しい業績に向かって予想EPSが上昇する事、および適正な水準に向かってPERが上昇する、という2個の推進エンジンが働くのだ

そして上記の考え方は、株と債券のリターンに関しても該当する

世界中の経済の教科書、投資の教科書に記載されていることは・・・

債券はリスクが小さいから、リターンも小さい
株式はリスクが大きいから、リターンも大きい

・・・・という事実だ
リスクを感じた人間は不安になる。そして、
不安なモノには安い値付けをする

その結果、両者のリターンは「株式>債券」という状況が永遠に続くのだ


次回に続く

目次:最高の投資方法は

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