(10)どこへ行くのか中国
結婚や交際に際しても相手の信用スコアをチェックするようになっているという。
信用スコアが将来の生活コストを左右するし、信用のある人間は品行方正であるし、そういう人間は優れている確率が高いので金銭的にも裕福になれる確率が高い、という冷徹な計算が働いているのだ。
一に金、二に金、三も金、、それが中国人だと言われてきたが、そのDNAは変わっていないのかもしれない。
信用本位制とは信用が重視される経済システムだ。
信用は社会の安定と秩序に依存する。
社会の安定と秩序を達成するには様々な手法がある。
中国は「社会のフェアネス、安定と秩序を達成する」ためには個人情報の保護に制限が加えることは「社会的に許容される必要コスト」だと考える社会だ。
ズル、アンフェアを隠す自由は無いと考えるのだ。
一方欧米では、より個人情報の保護に力点が置かれ、「ズルを知られない権利、過去の悪事を隠す権利」を擁護するような風潮がある。
どちらの社会システムと社会的合意が、信用本位制資本主義に適しているか、それは中国社会の将来が答えを与えてくれるだろうが、快適かつ安全な社会の実現はプライバシーに優先するという中国の考え方の方が経済合理性にはかなっているように思われる。
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