2013年8月25日日曜日

規則や法則が好きな人間、嫌いな株式市場

株価の規則性や法則を発見!プログラムが完成して、常勝の自動売買
あなたは寝ていても、プログラムが利益を積み上げる画期的な自動売買プログラム
毎日のようにネットにあふれている。

"株価はこの法則で動いている"とか、"株価の動きの規則性を発見!"とか、"株価はこうやって決まる! "など、この手のふれこみ商品で、数年間の時の試練を待て生き残っているモノを、私は知らない。

人間が常駐してお世話しないでも毎年儲けられる自動売買システムを私は知らない。
あっても、何故他人に公開する? 
オカシイと思わないか?

多くは、その時に金を集めて、その後は尻つぼみ、悪質はトンズラ
数年後に、同じグループが別の名前で、再度募集して・・・・また繰り返す

そういう誘惑に引っかかるには、理由がある。
人間は規則性とか法則が好きな生き物だ。
完全に自由である状態では、普通の人間は選択肢が多すぎて、何をして良いかわからなくなる。
決まっている、こういうもの、一種の不自由・束縛を求めるのは人間の本性。

また、社会心理学の長年の研究の成果によれば、人間は『ランダムで不規則な物の動きの一部を短期間観察して、規則性・法則を発見する天才』のようだ。
発見の99.999%は発見ではなく、錯覚、誤解、つまり間違い。
0.001は、プログラム化不可能

常に変化を続ける株式市場、「規則性や法則の発見」は、時間の経過という"エンマ大王のお裁き"を通過したものだけを検討すべきだ。
それが"転ばぬ先の杖"。

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