2013年8月17日土曜日

メモの蓄積は、正しい判断力&忍耐力の源泉

株式に投資するとは、個別の企業に投資することだ。
(インデックス(日経平均などの指数)やファンドに投資する場合は、ここでは除外する。)

株式に投資する時には、投資する企業に関する知識が必要だ。
その知識には、一定の幅と深さが必要だ。

例えば、その会社に関して、
1:歴史、そもそも何をやってきて、今に至っているか、
2:創業者はどんな人で、今は何代目か
3:現在のビジネスは、単一製品製造企業か、多岐にわたるコングロマリットか、
4:その企業が属している業界事情の状況は、今は、今後は
5:業界に影響を与える日本と海外の経済状況はどうか、100%国内向けか、輸出中心か、特定国に集中しているか、世界に分散しているか
6:借金が多いか、設備投資などのために増資が必要か
7:経営者は、買収好きか、お門違いに進出するリスクは

3日で売ってしまう投資家なら、もっと短期の株価形成ファクターで売買すべきだが、数か月から数年間の投資期間を基本とするなら、上記のような事を少しずつメモに残して、企業に関する知識を増やしていけばよい。
プロなら担当者が1から6を一気に調査して投資の可否を判断するのだが、個人投資家は時間をかけてコツコツやればよい。それで十分だと、過去の経験から認識している。

投資の関して残しておく、メモ、記録する、書くとは、『投資する理由(しない理由)を書く』ことだが、例えば以下のようなメモもOKだ。
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****製作所(2013年8月17日)
2年程前から出荷を始めた***という商品がある。数歩前を行く先進的な商品であったが、先進的過ぎる事、そのため価格が高いこと、ユーザーの要求がそのレベルに達してはいなかった為に、売れ行きは芳しくなかった。
しかし、昨今の***という事件や、****に対する要求の高まりから、この商品に対する需要が顕在化してきた。同時に企業努力と部材の半導体の能力アップと価格低下が、能力3倍価格半値という状況を作り出した。また、継続的な改善努力で、より使いやすくなったことで、売れ行きが月を追うごとに増加している。そもそもビジネスのインフラとして必要なものであり、ライバルが追いつくのに数年を要すると思われる。1年以上は優に投資する価値がある。
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こうしたメモが残してあれば、投資した企業の株価が、意に反して下落したときに、自分の書いた投資理由を読み直せば、『狼狽売りを踏み留まったり』できる。
逆に、メモした事が『勝手な思い込みだった』と判断して、キッパリと損切りするの決断もできる。

このように徐々に蓄積するメモの効果は意外に大きい。
私の業としての株式投資でも確実な効果を生んでいる。

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