2020年1月12日日曜日

ファンダメンタル以上に、お金は“激しく”上下動する

早すぎる買い、
ここぞ!と思って買っても、その後も大きく下がってがっかりすることは多い

早すぎる売り、
大幅に儲かったし相場に過熱感もあるからここで脱出すべきだと判断して売りを実行しても、その後の結構な値上がりをみて悔しい想いをすることも多い

これらの「早すぎる買い&早すぎる売り」の要因は、企業のファンダメンタルに対応した冷静過ぎる投資判断だと思う。

前回ブログで「投資家(投資マネー)は実物経済のサイクル(=ファンダメンタル)よりも早め早めに転換する」と解説した。
それに加えて
投資家(投資マネー)はファンダメンタル以上に激しく上下動する性質をもっている。
その性格を反映して、株価は強欲投資家の願望によって天高くオーバーシュートするし、過度な悲観によってとんでもない安値までたたき売られるのだ。

  

早すぎる買いをする投資家は、「業績の悪化以上の株価の下落には悲観した投資家の逃げ出し売りが引き起こすPERの下落」があることを軽視してしまう。
例えば、平時は15倍のPERが10倍に下落するような落胆相場だと・・・
最悪予想EPS:200円 × PER:15倍 = 株価:3000円
最悪予想EPS:200円 × PER:10倍 = 株価:2000円
・・・のように株価の底値が大きく違ってくる

早すぎる売りで悔しい想いをする投資家は、「業績の上昇分以上の株価の上昇には強欲投資家の期待を背負ったPERの上昇」があることを軽視してしまう。
例えば、平時は15倍のPERが20倍に上昇するような楽観相場だと・・・
予想ピークEPS:300円 × PER:15倍 = 株価:4500円
予想ピークEPS:300円 × PER:20倍 = 株価:6000円
・・・・というピーク株価の差になる

このようなPERの大きな変動は循環株の特徴だ
10倍→20倍→10倍というような変動は常に見られる。
加えるに、循環株のEPSは大幅に上下動する。100円→250円→100円、などのように
だから株価は、1000円→5000円→1000円のように激しく上下動する
これが循環株だ。

そして日本の市場に上場されている株の多くは循環株だ。
だから日本株の投資判断に際しては、ファンダメンタルに加えてチャートを活用することで補正したほうが良いと思う。

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