2020年1月10日金曜日

お金は早く動く 1-2月は日本株の正念場

野田VS安倍の党首討論から始まったアベノミクス相場の初期は、「1年後の利益の大幅な増加を予想した」投資家の腰の据わった買いで始まった。
アナリストの予想利益の書面による上方修正の発表を待たずに、投資家は利益の大幅増加を確信して株価を買い上げた。その結果、アナリストが修正しない状態での予想利益に基づくPERは大幅にジャンプアップした(緑丸部分)

2019年10月以降も似たようなPERの上昇がみられる(上図の青丸内) アナリストの公表ベースの予想利益は下図(緑枠&桃色枠)のようにダレダレ下落のままだ
今回も投資家の株の買い上げ行動は当たる(=アナリストが後から業績の上昇収益をする)のだろうか?



日本は循環株(景気や政策で利益が上下動する)が多く上場されている国だ。
景気などのサイクルは3-5年で上下動を繰り返す。
20~30年も相場を見ている循環株に精通した投資家は、この辺までくればというサイクルを考えて、買い出動したり撤退したりを上手にやっている。

つまり投資家(投資マネー)は下図にあるように、実物経済のサイクルよりも早め早めに転換する。




今回も投資家の株の買い上げ行動が当たるとすれば、これから始まる決算発表で経営者が弱気のトーンを小さくする(=Less Negative)言動が出ることになる。 もし、経営者が投資家の先走りにも関わらず、More Negativeなトーンであれば期待裏切りの一転反落となってしまう。 1-2月は日本株の正念場なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿