2019年6月8日土曜日

一直線思考はパフォーマンスの足を引っ張る

上がると言われると、「今日からほぼ直線的に上がり続ける」と楽観視する人がいる。
下がると言われると、ずーっと下がり続けると恐怖してしまう人もいる。
そういう人の投資パフォーマンスは冴えないことが多い。

上昇相場に入ったとしても紆余曲折はあるし、結構な反落が来ることは多い、時には今の株価を下回る事だってある。
下落相場の場合でも、大底を打つ前に何度も結構な反騰相場が起こる

いわゆる中間反落、中間反騰を複数回こなしてから、その後に大天井や大底がやって来る。
さらに悩ましいのは、下落相場が上昇相場に転換する際の事だが、一番底、二番底と言うが、二番底が一番底よりも高いとは限らなず、二番底の方が安い場合もある。
こう書くと、「一番安いのが一番底であり、一番底と判断したのが間違い」と反論する人も多いだろうが、一番底というのは価格だけではない総合的なものだと理解すれば、「二番底の方が安い場合もある」という事が納得できるだろう。

紆余曲折を考えるのは中期的な判断に過ぎない。
そんな中期判断を無視してノンビリと全体相場(=10年単位)のリターンで満足するのも、それはそれで良い。
1982年夏に日中米のインデックスに均等額を投資して、その後何もせずに放置(日本のバブル崩壊でも放置し、リーマンショックでも対応せず)する長期判断だと、約+8%リターンなのだから、それで満足すれば十分かもしれない。

しかし、10-15%のリターンを目指すなら、
1:インデックスではなく個別株投資
2:インデックス投資なら中期的な対応
・・・が必要だ。

2の中期的な対応をするなら、相場の紆余曲折を理解する必要がある。
紆余曲折を理解するとは、一直線思考を卒業することだ。

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