2016年9月25日日曜日

債券投資家が牛耳る世界

過去にも書いたけど、春山は内外の債券為替と株式という順番でやってきた。
原点は債権為替だけど、今では特定資産に偏った思い入れは無い。

そして、「*+*が***よりも優れている」という考えも持っていない。
何で儲けようが、100万円は100万円だと考えている。

この数年感じていることだが・・・私が社会人になった頃はマイナーなオタク的存在だった債券投資家が、今では株式投資家を圧倒する存在になってことに隔世の感を覚える。

かつては、一番偉いのが審査部&調査部(貸付審査などの企業調査が主たる業務)、二番目が融資部、その下に証券部があって有価証券第一課が株式投資課で有価証券第二課が債券投資課という序列で、債券投資は最下位の位置づけだった。そして春山は、有価証券第二課という場所で証券投資人生をスタートした。

私が証券投資の世界に入った80年代中盤の状況はそれが変化を始めた頃だった。
国債のディーリングが始まり、国際窓販が始まり、、と続き今日に至っている。
1994年までは金利は上下動していたが、1995年を境に金利は下がる一方になった。

( 下図は、国債先物金利の推移 )


債券金利は下がるもの、円は上がるもの、という条件反射的なDNAが債券投資家には刷り込まれた。

( 下図は、ドル円推移 )

同時に、株は下がるもの、というDNAも・・・・

( 下図は、日経平均株価推移 )

そのような20年にもわたる長期安定金利低下&株下落相場の結果、今日の日本は「債券投資家95%、株式投資家5%」という感じになってしまったと、春山は観察している。

投資家的な勢力図では、円高デフレ万歳派が95%という事だ。
円安インフレは困るのだ。

投資関係者に情報を提供するメディアも、そのような勢力図に対応してPVを稼ぐ必要があるから、常に「円高&デフレ」方向を予想する記事が多数になる

これは証券会社の株式ストラレジスト&アナリストが、いつも買いしか言わないのと、
DNA的には同じだ。


こういう構造要因を非難してはいけない。
そういう業界要因があることを理解して、上手に付き合うことが必要だ。

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