ISILは2006年に活動を始めた「スンニ派過激派組織」だ
詳細は、ここwikipediaを参照してください
US: 憎きアサド政権を痛めつけるなら、ISILに資金と武器を援助しよう
サウジ:国内のイスラム純粋過激主義者がサウジ王族の堕落に反発して国内で騒動を起こされるのは困る。憎きアサド政権を痛めつけることに加担するなら「渡りに船だ」から、彼らをシリアに送り込んでISILに参加させよう。
ISILがシリア国内で活動するうちは良かったが、US&サウジの思惑はあっと言う間に裏切られてしまった
ISIL(スンニ派)は怒涛の勢いでイラクに侵入し、イラク国内の少数派スンニ派(多数派のシーア派に色々と痛めつけられている)の暗黙のサポートで首都バクダット近郊まで迫った。
イラクの軍隊は軍隊の体をなさないレベルであり、ISILの進行を食い止められない。米軍は2011年12月に一旦は撤退していた。このまま放置すればイラクはスンニ派に占領されてしまう。
事ここに及んで、USは「イラクをシーア派とスンニ派の緩衝地帯にする」という国際政治の目標が破たんすることを認識した。
ISILへの資金と武器を援助は180度変わって、彼らを攻撃することになった。
米軍は一旦はイラクから撤退していたので、ISILを殲滅するためのイラク政府の要請を受けた有志連合という形式をとって、2014年に米軍はイラク各地の基地に再度派遣された。約5200人が駐留しているようだ。
2015年以降のISIL掃討作戦(最も活躍したのはクルド人の民兵組織だが、何かの見返りを期待したことは確かだろう)で相当程度にISILは弱体化した。
しかし、オバマ政権時代に「アサド憎しに目がくらんでISILに武器と資金を提供した」誤った政策決定の後始末は大変な労力と資金を浪費してしまった。
ISIL関連で露呈したのは、正規軍の弱さと民兵組織(過激派、武闘派)に武器と資金を援助する中東各国のコロコロと変わる短視眼的な行動だ。この民兵組織という事がイラクに関しては重要なのだが、それは次回で・・・
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