2016年5月21日土曜日

民主主義の成立条件

1:お金が必要だから、課税させてほしいと依頼する為政者
2:税金の使途を監視する意識の強い市民社会

この両方が同時に存在していることが、民主主義が成立し維持される条件である。


現代の新興国の多くでは、お金がなくても
A:天然資源を輸出するか、その開発権益を先進国に売却すればよいので、国民に妥協(=民主的になる)する必要がない
B:海外から開発援助資金が直接政府にはいってくるので、国民に妥協(=民主的になる)する必要がない

国民は、税金を納めるというよりも、政府にぶら下がる意識が強い。
為政者としては、「お前らは、税金を払っていないのだから、参政権が無くて当然」という態度になる。