2023年11月6日月曜日

読書メモ:中世ヨーロッパ全史

 6世紀の欧州、フランク王国が王権をキリスト教によって権威付けし、その後の王権神授説への流れを作って行った。キリスト教側も王権は神が与えるが、神とは実質的にローマ法王であるという体制を確立していった。



政治と宗教がwin&winの関係で相互に強化を図り、双方の勢力拡大を推進した

異教徒のモノは奪っても殺戮しても、キリスト教を布教したり、異教徒をキリスト教に改宗させることが目的である限り、罪ではない

殺人OK、領土侵略OK、財産強奪OK、という軍隊と宣教師の二人三脚活動が推進された。これが、アメリカ大陸はキリスト教徒が奪う権利がある、という考え方になっていった。


フランク王国の政治と宗教の合体強化プロセスを学んだムハンマドは、最初から宗教と政治軍隊が合体した社会的な組織としてイスラム教を発明した

侵略した地域の異教徒に改宗を強制せず、高額の納税者とすることによって、イスラム帝国の財政基盤の強化に役立てた

侵略を続ける限り財政が強化できるので、侵略にはインセンティブがあった。侵略が限界に達したときに、財政基盤も限界に達し、内部分裂が始まった

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