2018年10月3日水曜日

民主主義は仲間内主義、国境は超えられない

民主主義が定着する以前は、
金融危機に際しては、国家の資金を国際的な協調によってかき集めて秘密裏に処理した
民主主義と情報公開が定着した現代では、
他国の金融危機に際しては、民主主義の基盤である国内有権者が反対するので、「国家の資金を国際的な協調によってかき集めて秘密裏に・・・」は不可能だ


民主主義が定着する以前は
世界の経済規模が小さく、しかも実物経済の周辺を取り囲む金融商品は小さかった。金融危機に際しては、国家達が処理する規模は、国際的な協調によってかき集めて秘密裏に処理できる程度だった。
民主主義と情報公開が定着した現代では、
経済規模が大きく、しかも実物経済の周辺を取り囲む金融商品は実物経済の10倍以上にも膨れあがっている
金融危機に際しては、国家達が処理しなければならない金額は「手に負えないほどのモンスター」になってしまった。

金融危機が起こるたびに言及される「金本位制への復帰論」だが、
金本位制は、民主主義が定着する以前の王侯貴族の国際的な同質性(政治的、経済的、道義的)を基盤とする信頼関係(=名誉を守る)の上に成立していた。
だから金融危機に際しては、王侯貴族の国際協調が可能だった。

民主主義と情報公開が定着した現代の「分断された国民国家」では、
他国の金融危機に際しては、国内有権者は「国際的な同質性(政治的、経済的、道義的)の上に成立する信頼関係」を持っていないので協力しない

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1 件のコメント:

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