2014年8月15日金曜日

単一民族の株式市場は、high volatility

日本は、ほぼ単一民族国家だ。

外敵による侵入&占領によって民族が分裂したり、圧迫されたりした経験も無い。
似たような顔をした、似たような事を考える、そんな人間が狭い国土にひしめき合って生きる事になる。

勢い、複数の異なる意見を比較考慮するよりは、みんなと違わないように、多きに従う、寄らば大樹の陰という性癖が、「ひしめいている群れを平穏に維持する」ためのルールとなっていく。

そんな日本人を上空から宇宙人が観察すれば、メダカの大群のように見えるだろう。

メダカは、誰がリーダーか不明確、正確にはリーダーは不在だ。
誰かが必要に応じて向きを変え、それが周りに伝染して、まるで一斉にほぼ全員が同時に右から左へと向きを変える。

向きを変えるべきか、何故向きを変えるのか、そんなことを熟慮するよりも、その瞬間の最適行動で、条件反射的に行動する。

仲間の動作に反対して動かなかったり、違う方向に曲がる、そいう異端のメダカはいない。
仮に、異端者がいたら、他のメダカにぶつかって、群れがスムーズに動かなくなる。そういう状況は群れにとっての最適行動ではないという基準または暗黙のルールがある。

人と同じでありたい、人と違うのを避けたい。異なることを容認するよりも、「何故オマエは、その他大勢と同じようにしないのか?」と詰問し、均質化を強要する。

異端者がいないから、行けるところまで行く。何かにブツカルまで際限なく行く。
異なる意見を社会的に抹殺するので、その時に支配的な意見の方向に一気に突っ走れる
支配的になっている理由はチェックされない。
チェックとは、さまざまな異なる意見の容認を前提とする。


様々な異端者がいる社会は、多様性を容認する社会。
多様性を容認すると複雑になる。複雑は非効率であり、スムーズではない。
ある方向に行こうとすれば、反対意見が出て、さまざまな選択肢を比較検討することになる。

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株式市場は投資家の心理や態度、行動特性を反映する

メダカのように行動する社会に成立する株式市場では、比較考慮せずに、上がるものを追随買い、下がるものを追随売り、そういう行動が多くなる。
だから上にも下にもオーバーシュートする、しかもその度合いが激しい
何故買ったか、何故売ったか、皆がそうするから、ただそれだけ、、、

均質化の株式市場(=単一民族の株式市場)は、乱高下する。

異なった反対意見を考慮しないからだ。
物には限度ってものがあるでしょ!・・・なんて耳に入らない
だから日経平均やTOPIXのPERが、60倍~80倍になっても、日本は世界と違う、日本の株は独自の尺度で価格形成されるのだ、と主張する。今でも、そういうストラテジスト、アナリストは結構残っている。

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