1:「貿易サービス収支が赤字でも、経常収支が黒字ならOK」ではダメなんです、何故なら・・・・
6: USドルが余っているのですが・・・
7 : 通貨には序列がある
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日本は覇権国ではない。
覇権国であるアメリカに従属する国家だ。
その日本の通貨である日本円をどのように考えるか?
春山は、日本円の為替レートは、国民の経済的な豊かさの増進に貢献するような水準で変動することが好ましい、と考えている。
国内には、円高が好ましい企業や人々と、円安が好ましい企業や人々が混在している。
それを勘案はするが、次の10年の世界情勢を見据えながら、「国民を豊かに食べさせ続ける」という観点からの経済政策(=産業政策、雇用政策、為替レート)を実行するのが優れた政治家だと思う。
換言すれば「どうやって国民を食わせていくか、どうやれば国民が持続的に豊かになるか、そのためにはどういう産業構造に日本を変化させるのが好ましいか」という国家経営戦略の中の「one of the factors」として考える、為替レートが位置しているのだ。
もちろん産業も雇用も為替も日本単独でコントロールできるものではない。
有望な産業は、世界との競争の中での奪い合いになるだろう。
しかし、目標を設定し、工程表を作成し、進捗管理をしながら努力をするのか、漫然と受け身の国家経営を続けるのかは、大きな成果の差となるだろう。
2022年7月時点での春山の考え方は以下の通りだ
まず、答えから言うと・・・
1:130~150円ゾーンの為替レート
2:改善した輸出競争力を生かす
3:外国人が興味を持つ日本の観光資源のマネタイズをさらに進める
4:約3%の物価&所得アップで過去の借金負担を目減りさせる
・・・・という方向だと思う。
5%とは言わないが、アメリカのように長期的な所得上昇が実現すればと願っている
方法論や方向論的には・・・・
1:日本国民を豊かに食べさせるためには、国際的な購買力で優位に立つことが必要
それは所得水準が国際比較で相対的に増加することが必要だ
2:すべての産業を増進させる無駄&非効率を脱し、費用対効果と持てる能力(人の部分、国土の部分)を、将来の有望分野へと導くのが良い
優先順位、序列の策定は必須項目だ
好き嫌いではなく、次はあっちの風が吹く、だからあっちへ行く、という発想が重要だ。
3:広大な国土&天然資源と人口を持つ国(例:中国やアメリカ)が優勢性を持つ分野では正面から競争しない。勝てる確率が小さいからだ
4:人の面では、リーダーシップを重視する、個性を能力を重視する。
現実を冷徹に見極めて全員をフェアに扱うが、単純には等しく取り扱わない、という適材適所&信賞必罰を基本にする
日本、アメリカ、シンガポールの三か国が、1990年以降の世界では「勝ち組の為替」の三か国だ
アメリカは、広大な国土&天然資源と人口を持つ国なので、日本はアメリカにはなれない。
一方、シンガポールは日本に似ている要素が多い。小国で人口密度が高いし、掘れば売れるような資源もなく、農産物輸出のための耕地もない、飲料水さえも、隣国マレーシアから購入している
そんなシンガポールは、常に「何で稼ぐ国家にするのか、常に次の10~20年を考え続ける」ことで生き延びてきた国だ。
世界の中で自国の立ち位置を考えて、国家経営を考え、目標を決めて、手段を選択する
そのシンガポールの手法や歴史は参考になると思う。
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