1:「貿易サービス収支が赤字でも、経常収支が黒字ならOK」ではダメなんです、何故なら・・・・
6: USドルが余っているのですが・・・
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世界には数多くの通貨があるが、そこには序列がある
最上位にあるのが、USドル
USドルは基軸通貨と呼ばれるが、覇権国の通貨である。
覇権国とは? その通貨の意味は? これらに関しては、このシリーズの過去ブログで説明した。
USドルの下に位置するのが、先進国の通貨だ。
G10の通貨と言い換えることもできるだろう。
Bloombergには、G10と並んで主要通貨というものもある
G10にあるデンマークが、香港に置き換えられたのが主要通貨だ
そのさらに下位に位置するのが、新興国を含むその他の国々の通貨だ
この序列は、その通貨の信用力で決められている。
通貨の信用力とは、その通貨を持ちたいと思う気持ち、持っていても大丈夫だという信頼感だ
信用力に差があるから、異なる国で同じような貿易赤字が発生した場合、それがどの程度為替レートの下落になるかは、序列の上の通貨は小さいが、序列が下の通貨は大きい、ということになる。
少々悪いことが起きても信用力があれば、その通貨から逃げ出す行動は起きない。しかし、信用力が無ければ小さなネガティブ・ファクターでも、その通貨から脱出しようと言う売りが殺到する。
だから、貿易赤字というファクターで日本円とUSドルが受ける為替下落圧力は、日本円が圧倒的に大きなプレッシャーを受けることになる。
このような為替の分析判断をする際には、信用力の序列を考慮することが重要である
続く
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