2022年7月7日木曜日

為替が下落した、、、それだけでは悪くありません

前回(「貿易サービス収支が赤字でも、経常収支が黒字ならOK」ではダメなんです、何故なら・・・・)の続きです。


為替が下落する、それを悪いことだと決めつけるのは間違いです。

国家が全体として購買力を維持拡大し、経済が発展し国民の所得が増加を継続しているなら、国民にとっては良い為替下落です


為替レートは国家の経済力(=目的)を構成する多くのファクター(=手段)の一個にすぎません。目的の方が重要です。

アメリカですが、所得は順調に増加してきたので、国民の購買力は維持&増加してきました。最近の物価高で多少は減ってはいますが・・・


アメリカの平均時給は、4150円です。

毎日8時間、月に20日働けば、664,000円の月収です。
1990年代は、日本の方が圧倒的に高給取りだったのに、今や完全に後塵を拝しています


この間のドル円の推移は下図の通りです



1980年代後半、「Japan as No.1」と外国人から持ち上げられて良い気分になって、国民の購買力維持増強という国家目標を軽視した結果、円は大揺れの上下動
そして株と不動産バブルの処理を10年以上も先送りして・・・その結果が、日米の国民の購買力の逆転と格差の拡大、となりました


しかし、アメリカが素晴らしかったかというと単純ではありません。その辺は次回に・・・







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