2015年8月4日火曜日

上海株の暴落_3:暴落後の推移も、米中は似てしまうのか?

1987年のブラックマンデー後の米国株式市場(SP500)の状況を見ると、約2年後の1989年7月26日に高値を更新している。
企業業績が暴落とは無関係に好調を維持したことに加え、FRB(当時は、グリーンスパン議長)が金融の大幅緩和を実施して、投資家のパニック心理を収束させたことが、株価の回復の背景にある。

2:上海株式市場の回復力を考える
1987年の米国と2015年の中国を比較すれば、当時の米国は、
(1)ベトナム戦争で巨額出費をして債務国に転落した
(2)垂れ流しのUSドルがドル安傾向を定着させていた
という「
最盛期を過ぎた米国」という雰囲気が投資家の間に漂っていた。

一方、現在の中国は、
(1)巨額の貿易黒字を積み上げる巨大な新興国
(2)2005年以降、切りあがってきた人民元
という1987年当時の米国とは正反対の状況にある。

いわゆる
国全体のファンダメンタルや国の勢いという観点からすれば、ブラックマンデー当時の米国よりも現在の中国の方が良好である。
その点からは、短い期間で上海株式市場が高値を更新する可能性がある。

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