2015年8月2日日曜日

侵入、侵略と民族大移動

人類の歴史は民族の歴史
民族は常に移動してきた

大規模な異動は、民族大移動と呼ばれる。
(1)経済的に困窮し、多くは食糧事情の悪化により、豊かな地域へ移動する
(2)他民族が侵入した結果、彼らから逃げるために、安全を求めて他の地域へ移動する
、という2パターンが多い。

近代以降の侵略戦争は、侵略に至った理由は様々だが、経済的な利益を得るために他国、他地域を武力を用いて支配することだ。

その背景は、民族大移動のパターン(1)と同じだ。
資源エネルギーを求めて、商品サービスを販売する市場を求めて、という事だが、それは自国の置かれた相対的な経済的な困窮から抜け出すためだ。

現在の中東アフリカ地域からの「難民問題」は、民族大移動のパターン(2)に該当するだろう。
文字通り「生命の安全」を求めて、地中海をボロ船に乗って南欧っ諸国の海岸を目指すのだが、渡航中に命を落とすリスクを冒してで国を脱出している。

現代における「経済的な利益を求める」ための侵略に際して使われる武器も多彩になってきた。
政治的な圧力
経済支援の形をとった経済的な支配
金融制度の押し付けによる優位性の確保
インターネットを通じた攻撃や情報収集もその派生形だろう。

以上は、過去3-4年にわたって歴史本を20冊ほど読んで到達した私の解釈だ。