2015年8月25日火曜日

相場が大きく下落した時に、陥ってしまうこと

相場が大きく下落した時に、陥ってしまうことは・・・

思考停止に陥りやすい。


思考停止になるのは、心の痛みから「逃避」するように、脳が仕向けるからだ。

一度増えた財産が減る時の心の痛みは大きい。
100が130に増えて、その後に20の目減りを食らって110に減った場合は、100が105にしか増えていない場合よりも痛みが大きい。
通常、損失の心の痛みは、増加の喜びの「三倍の痛み」を心に引き起こす。

喪失によって長時間心が痛むと、心と体はつながっているので、生命の危険に直面する。
今では考えられないが、数万年前なら心の痛みに打ちひしがれたままでは猛獣に襲われて死ぬかもしれないし、毎日の食糧確保(備蓄など無いのだから)の活動が停止して死亡する危険も増す。

だから、そういう心の痛みに蓋をして(=逃避)、まるでなかったかのように平然と事務的な作業ができるように、脳が命令を打すのだ。

しかし、心が逃避をしても財産が「目減りのリスクから逃避できるわけではない」
大昔から脳に刻まれた逃避のプロセスを、投資家は乗り越えるしか無い。
それは鈍感とは別次元の葛藤、鍛錬だ
神経を研ぎすまし、必要最小限の行動は、逃避に逆らって実行する。

そして神経を研ぎ澄ませた状態を維持して、観察を継続する。
行動の後は、アンテナを高くして受信感度を最大にするのだ。

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何故、痛みは3倍大きく感じるか?
痛みを
もたらす事は、生命の危険に関係するからだ

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