2023年6月19日月曜日

PERの決まり方_4 : 全体はダメだが、ここだけはOKの時、ここだけ局地バブルになる

 2回ブログで、大多数の投資家は、業績変動による心配をしたくない。そのため、業績の安定したB社に投資する資金が多く、業績が不安定なA社に投資する資金は少なくなるので利益は同じでも、株価は「B>A」となる、と書いた


利益が同じなのに株価が異なる、それは割り算の答えとしてのPERに格差がつく、ということだが、下図のような状態だ


株式市場では上記のようなPER格差が常時存在してる。

かなり稀にだが、常時存在するPER格差を大幅に上回るトンでもPERが付与される銘柄が乱立する時がある


それは下図に示したようなバブルの時

バブルの時、市場の全ての銘柄のPERが跳ね上がるわけではない。これらは特別だと投資家が思った銘柄だけ、ぶっ飛びPERになる




3回ブログで、ビジネスの将来性が高い、その投資テーマの賞味期限が長く、顧客やユーザーが多いと投資家が思えば、業績の伸びが同じであっても、PERが高くなる、と書いた。

バブル銘柄はその特別中の特別な銘柄だと誤解された結果、PERが跳ね上がるのだが、誤解だと思い知るまでの時間は結構長いのが問題だ


最近でも、そのような誤解が起こり、そして崩壊した。

2020年に起こったコロナ騒動だが、経済は不振が続いたが株式市場では、2020年3月以降は「ほとんどの企業はコロナでボロボロだが、これら一握りの企業はコロナ恩恵銘柄だ」と囃されて2021年2月16日まで暴騰した。

Cathie Woodバブルと呼ばれる局地バブル発生したのだが、1年足らずで崩壊した


そして2023年の前半、経済には懸念があるが、Chat GPTなどのAI関連だけはOKだ、といって関連銘柄が独歩高している

これが、バブルなのか?
まだ3か月程度しか経過していないので判定不能だが、特別中の特別な銘柄だと認識されて、PERが跳ね上がっている

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