2016年7月16日土曜日

分割払いのクラッシュ

株が大幅に下がる時、・・・
1:一発クラッシュ・タイプ
短期間で(通常は、1~2か月が多い)▼20~40%もの暴落する
2:分割払いのクラッシュ・タイプ
複数回にわたる▼5~8%の下げを通じて、長期間かけて陰湿に下げるタイプ
・・・・がある。

今回は、昨年5月を起点とする分割払いのクラッシュだ



景気や企業業績にじわじわと悪影響を与えた世界経済の減速は、中国経済の高成長から中成長へのトランジットにともなう副作用だ。

中国の経済成長は、2020年台には、4-5%に着地すると、春山は推定している。



賃金上昇率は、5-6%程度まで下がるだろうが、それでも世界的には高い賃金上昇率だろう。



副作用の悪影響を最も大きく受けたのが資源エネルギー価格だが、その悪い度合いもようやく収束したと思う。



市場最低まで下がった船賃もようやく底を打った可能性がある



しかし、中国経済が再度バブルになる事は当分はないだろう。
むしろ、これから国営企業改革の名のもとに過剰設備を整理整頓する作業が始まるのだから
2000年台に経験したバブルはもう来ないのだと肝に銘じておくべきだろう

信用コストが低下している。
世界の株にはフォローの風が吹き始めていると思うので、昨年5月から始まった世界株の調整も終局に近いと感じている。



それを先読みする形で、新興国市場の株価は、先進国よりも良くなってきている。



9月のG20は中国で開催される。
その時に習近平は世界に向けて2020年以降の中国の姿を示して、そのゴールに向けて着実に進んでいく中国というアピールをしたいと考えているだろう。
そのためには、まずは国内の合意を確固としたものにする必要がある。
北京の北にある避暑地で8月に開催される中国の鳩首会議(北戴河会議)は例年いなく重要だと思う。どうなるかを事前に決めうちはできないが、アンテナを高くしておきたいと思う。

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