2016年7月3日日曜日

外国人の対日不動産投資(マンション)

中国系の投資家の不動産投資がらみのトラブルが増えている。
そして、ようやくトラブルを解決したり未然に防止するビジネスが始まっている。

中国や台湾などの投資家は、高級マンションを現金で購入する。
投資家の多くは、住まずに値上がりを待って売却するのだが、その間の維持関費(修繕積立金、電気ガス水道料金)を払わない
未払いの維持管理費は物件を次に購入する人が負担する「滞納物件」となる。


年に2回程度来日してマンションに滞在する投資家もいるが、来日したは良いが維持管理費滞納により「電気ガス水道が止まっている」ことに関するトラブルが増加している。

マンションの建設、販売、維持管理を別々の会社が担当しているので、販社は「売れれば良い、その後は知らない」という責任態度になる。 

最近ようやく一社が都内で対応を始めた。
10~20年間の維持管理費を供託金として事前に払ってもらい、維持管理費の支払い管理を受託する。

また最近はマンションの管理組合も、資産価値を守るという意味で、建物全体の維持管理に対応する意識が向上しているようだ。

外人投資家の購入や賃貸に際しては、以下のような契約書に署名してもらうケースが増え始めている。
1:購入者のパスポートを提示してもらう
2:定期的に居住者のパスポートをチェックする
3:購入者以外の居住が判明したら、即刻退去する


中国系の購入者は、文化的に他人に利用させて収益を得ることが当然だと考えているので、日本の常識は通用しない。だから、当初から書面で契約をする。
これが世界の不動産ビジネスの常識なのだ。

facebookコメントヘ