1:人口知能が人間の道徳秩序を塗り替える
自動運転に関しては、社会全体的な要請からは「人、車、その他」が協調して秩序だって行動すべきだという事になる。
むしゃくしゃするから憂さ晴らしのための無謀な運転、時速160kmで走り回る、無謀な割り込みや追い越し、自転車を無灯火で道路の右側を運転する、傘をさして歩道を自転車で走る、酔っぱらって電車の非常停止ボタンを押す、
これらの行為は、今は「注意されるだけ」だが、人工知能がインフラとして行き渡った社会では、これら行為によって生ずる社会的な損失(経済的な損失金額)も瞬時に計測可能になって、全員が知るようになる。
社会経済の損失は、利益の減少、税収の減少を通じて、その後の増税につながるが、これらの予測も瞬時に計測され、「その他多くの国民が被る税の負担増加金額」も知れるようになる。
今までは、「まあまあ、よくある事だし、誰だってやってしまうバカげた行為だから」と甘い対応で見逃してもらえた事が、社会的な損失金額が知れるにしたがって、損害の補てんを迫られるかもしれない。
無謀な運転で事故を起こして道路が渋滞したことによる物流が受ける損害金額、悪ふざけで非常停止ボタンを押して電車が止まったことにより発生する経済的損害金額、これらは一人の人間がもたらす経済的な損害額としては巨額である。
人工知能が創り出す安全で効率的な社会のためのルールは、過去以上に社会効率性が重視される「新秩序」となることが予測される。
それが正論である限り、社会的には反論できない。AIが活躍する時代では、これまで以上に品行方正な人間として行動することが求められるだろう。
2:信号も左側通行も無用の長物になる
完全に自動運転車の世界になると、信号も正面衝突防止用の中央分離帯も無用の長物になる。
道路や車に搭載された無数のセンサーと上空から道路状況を監視するシステムが協調して安全な運行を管理するので、交差点も信号なしでも安全に車が通過できる。
同様に、空いた道路では一方通行のように道路を使うことで効率性が高まる。対向車が来る時だけ、車は左側に避ければ良い。
こうなると、信号や中央分離帯は、全体システムに管理されない人間や自転車のためだけに存在することになる。
道路や車に搭載された無数のセンサーと上空から道路状況を監視するシステムが協調して安全な運行を管理するので、交差点も信号なしでも安全に車が通過できる。
同様に、空いた道路では一方通行のように道路を使うことで効率性が高まる。対向車が来る時だけ、車は左側に避ければ良い。
こうなると、信号や中央分離帯は、全体システムに管理されない人間や自転車のためだけに存在することになる。
3:人間の価値は平等ではないことがルール化される
自動運転に関して既に問題化していることがある。
現在の人間の行動と、学習したコンピューターが判断した行動が相克状態になることを示唆している。
現在は、車対歩行者の自己の場合、ほぼ100%車が悪いことになっている。
しかし、AIがコントロールする自動運転の時代では、このままぶつかったら歩行者1人が死ぬ、一方車が歩行者を避けらたら、車は側壁にぶつかって同乗者4人が死ぬ、どちらの命を優先するか?
歩行者1人か、同乗者4人か?
しかし、AIがコントロールする自動運転の時代では、このままぶつかったら歩行者1人が死ぬ、一方車が歩行者を避けらたら、車は側壁にぶつかって同乗者4人が死ぬ、どちらの命を優先するか?
歩行者1人か、同乗者4人か?
さらには、ぶつかって死なせる可能性のある相手が、余命1年の人間、悪人、ダメ人間で、同乗者が、若者、善人、世の中の役に立つ優秀な人材というように、相手と同乗者の個人データが事前に把握できてしまうAI自動運転の時代では、人の命がコンピューターの価値判断レベルでは平等ではなく差が生じる。
この場合、自動運転車を管理するシステムは、どう行動すべきだとプログラムするのが良いのか。
人間があえて避けている困難な判断領域にまで、人工知能は合理的な判断を下し、新しい秩序を構築する可能性が高い。
4:プライバシーが筒抜けになるペッパー君
ルンバの新型にはカメラがあって、動き回りながらユーザーの家の“地図”を作り、何がどこにあるかを覚え、仕事をしながら部屋のレイアウトを確認している。
( 下図:アイロボット社のルンバ )
新型ルンバは“仮想同時位置認識および地図作成(visual simultaneous
localization and mapping, vSLAM)”と呼ばれる技術を使って“自分の位置を認識し、すべての面を清掃する”。
このRoombaはまだ掃除していない部分を自覚し、2時間のバッテリーで労働し、自分で充電し、完全に掃除が終わるまで仕事を続ける。
ユーザーの部屋の状況を記憶するという意味では、家政婦と同じレベルに到達したことになる。
ソフトバンクが販売開始したペッパー君にもカメラがある。
ペッパー君は部屋中を動き回り、どの部屋に何があるかの情報を収取する。
その情報を使ってユーザーと会話することができる。
例:TVが新型になりましたね・・・などと
その情報を使ってユーザーと会話することができる。
例:TVが新型になりましたね・・・などと
( 下図:ソフトバンクのペッパー君 )
なお、世界の名だたるIT企業が、「家庭内にロボットを配布する」ことに意欲を持っている。
ロボットが収集したデータ(この家には、**があるが、++がない)をネット経由で収集して、「++の値引きセールが始まりました」などと販売を勧誘するのが目的だと言われている。
ペッパー君の任務にそれが含まれていない、とは言えない。
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