2015年4月14日火曜日

地政学的リスク イアンブレマー講演 (2)

(3)USの後退、中国の勃興

第二次世界大戦後は、
A:
グローバリゼーションと、
B:アメリカン・スタンダード
(=アメリカ流民主主義+資本主義)
の時代だった。

 IMFWTOもアメリカの考える「グローバリゼーションとアメリカン・スタンダード」を世界に流布させるために、アメリカの意思で設立&運営されてきた。

今回の中国主導のAIIBは、
A:グローバリゼーションと、
B:非アメリカン・スタンダード
を突きつけた。
そして、それが受け入れられそうだ、という事を示唆している。

春山は、A:グローバリゼーションと、B:非アメリカン・スタンダードが、受け入れられるとまでは一気には賛同できない。
しかし、かつては口を出すが金も出した親分USが、
今では口は出すが金は出さなくなってきた事を受けて、
子分たちが「金を出してくれる親分候補、中国」にも二股かけておきたいと行動を始めた、と認識している。


(4)安定している中国

国際政治における中国の地位は高まり続けるだろう。

欧米が期待する「中国経済の
自由化が、民主主義への意向を促進する」という図式は実現しない。
共産党の指導者は賢明であり、民主主義国家のように衆愚の意向に左右される選挙に忙殺されることもない。
世界的な見地、遠い将来を見据えて、足元には苦痛を与える事を、民主主義国家より決断実行しやすい。

今度も中国の政治体制は現在のままだろう。

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