2015年4月14日火曜日

地政学的リスク イアンブレマー講演 (3)

(5)経済はOKだか、政治はポピュリズムに汚染されて混迷

経済はOKだか、政治はポピュリズムに汚染されて混迷 、これは
世界的な傾向
民主主義国家は、ポピュリズムの高まりにより、隣国のこと、世界の事を軽視し、
国内の自分の事を過度に政治家に要求するようになった。

この結果、政治家は広い視野で行動できなくなった、たとえ内心では政治家が思っている事は崇高であっても・・・・

先進民主主義国家の国民が、共通して思っている事は、
1.
自国の状況に大きな問題がなくほぼ満足している。
2.何故、他国の事にかかわるのか、そんな暇があったら、もっと自国の状況を間然することに注力してほしい
3.自国の税金を他国にくれてやるなど、もっての外だ、
という感情だ。
これが政治家の行動を縛っている。

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それに関連して春山が感じたこと
1:金と心に余裕がないと国際的な視野で考え、行動が出来ない

2:過去は裕福な国から無償援助を得られた遅れた国家は、現状では無償援助を得られにくくなっており、世界の中で「オイテケボリ」を食らう可能性が増えている。
3:経済のグローバル化に背を向けることはできない
内向きになっている国民もグローバル経済の中から脱出はできない。
所与の環境となっている「グローバル経済、グローバル国際政治、世界各地の地政学」を理解して行動する余裕のある層(富裕層、企業経営者など)と理解しようともせず内向きな言動をする層との間の格差はさらに拡大するだろう。
そして、後者はどんどん「isolated」され、無視される傾向が始まる可能性がある。