2024年10月23日水曜日

ロシアのウクライナ侵攻と、イスラエルのハマス&ヒズボラ攻撃の違い

 2001年9・11米国同時多発テロが、戦争紛争の定義を明確化した

1:旧来の国家間戦争

2:テロ


テロは、以前は特定の国の内部の問題(内政問題)だったが、2001年9・11米国同時多発テロ以降は、テロ=複数の国家に対する非国家集団による長期的な軍事攻撃と認識され、国家側も連携して強力に長期の対応をするという共通認識が生まれた


2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は、1:旧来の国家間戦争であり、国際社会もそういう認識で国家対国家という対応をしている

終結は、停戦・終戦の条約・協定が国家間で締結され、国家間で賠償が生じる

2023年10月以降のイスラエルとハマス&ヒズボラの紛争は、2:テロであり、国際社会もそういう認識で国家対テロ集団という対応をしている

テロには終結が無い。非国家集団であり、少数でも残存すれば復活増殖する性格を持っている。また残存者はそもそも条約や協定を否定・無視するものだ



2024年6月9日日曜日

初級卒業生に必要な知見(28)説得、解説、論破は、投資家の仕事ではない

説得、解説、論破は、投資家の仕事ではない、それらはマーケッティングの仕事の世界の作業だ


ひたすら投資に役立つ知見をBig Dataとして蓄積し、それをベースに正確な投資判断を下して売買をする、それが投資家の仕事だ


何故、その知見が必要なのか?

何を根拠に、判断したのか?

何故、同じように見える前回と今回の判断が異なるのか?

これらを第三者に解説する必要はない


投資セミナーなどで、複数人が意見を戦わせる、その主たる目的は、投資ファンドの資金を集めるため、メディ出演を増やしてタレント的な収入を増やすため、という場合が多く、投資家の活動とは別世界だ

自分が何でお金を稼ぐの
か?

ならば、どうするのが良いか?
答えは自然に見えて来る


2024年6月3日月曜日

初級卒業生に必要な知見(27)季節性やリズムは大切ですが、杓子定規に考えるのはダメです

 株式投資には、合理的な説明が困難な不思議な現象があり、これをアノマリーと呼んでいる 代表的な現象のひとつに「Sell in May」と呼ばれる株価の季節性がある。

注:アノマリーwiki : https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BC

しかし、杓子定規に考えてはイケナイと春山は考えている 下図は、SP500指数の動きだ(Bloomberg data)


夏場に向かってダレやすいという傾向はあるが、年によってマチマチだ

下図は日経平均(Bloomberg Data)だが、SP500に比べて季節性が不明確だし、右肩上がり(=時間の経過とともに徐々に上昇する特性)もSP500に比べると不明瞭だ

Sell in Mayよりも、傾向的に強いのは11月~翌年2月までの株価の上昇傾向だ
このことも、そしてSell in May も、「漠とした期待/不安」という心理要素だと思う。
1:来年に期待する前向きな気持ち
2:新しい年の希望を織り込んだあとに決算で現実を知って精製になる4月5月 その程度の事だと達観して相場に臨む方が良いと思う


2024年5月13日月曜日

目次 & このブログに関して

投資を実行する前に必要な事が色々ある
知っておくこと、身に着けておくこと、態度知識スキル

社会経済ニュースや企業情報は、インプット・データだが、
そのデータを上手に解釈する、投資に役立つように解釈する、、それがもっと重要だ

<< シリーズ記事の目次 >>

2023年11月~:卒業生に必要な知見(やや中級者向け)

2016年4月~:春山ルール(初心者向け)

 2020年4月~:推薦図書(改訂中)
2019年4月:日経平均株価を決めているもの
2017年12月:2018年は、2017年を確認する続編の年
2017年12月:AliPay&WeChatPayが中国を最先端の信用本位制資本主義国家に導いた
2017年10月~:For Starters & Beginners 
2017年10月~:Begnnerを卒業した人へ

2017年8月~:農業を考える
2017年4月~:2017年4月の現金化と復活
20174月~:ブランドの再編
2017年2月~:朝鮮半島問題
2017年6月~:Apple Microsoft Amazon Google Facebook再考
2017年7月~:次の30年に備えて、まずは5年先まで考えてみる
2016年8月:社会が育てる子供
2016年8月:中国の民主化
2016年5月:インフレと低金利
2015年9月:AI & Deep Learning
2015年6月:地政学リスク
2016年11月~:2017年を考える
2016年2月:2016年1-2月の相場下落
2015年12月:2016年を考える
2015年7月:名古屋証券取引所IRフェスタ2015セミナー
2015年8月:上海株式市場の暴騰&暴落

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昔のブログ → 豊健活人生
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2024年5月9日木曜日

目次:初級卒業生に必要な知見

ここは、やや中級者向けです

初心者向けは→ 春山ルール
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1:一番上がる銘柄を買う

2:どうやって、その銘柄を見つける

3:知る、納得する、できる

4:不安なものほど良く上がる

5:法則を発見しない<その1>

6:法則を発見しない<その2:多分こうなっているから、方程式化が困難>

7:失うものは過大評価され、チャレンジで得られるものは過小評価される

8:買いは単純、売りは複雑

9:株価の上昇はユックリで、株価の下落は急速だ

10:バブルは滅多なことでは発生しない

11:空白スペースは多い方が良い

12:下げには順番がある

13:誰に向けて話していますか? 誰がターゲットですか?

14:やらない事を決める

15:知らずに投資しても良い、知って投資しても良い、結果がすべてだ

16:安いだけでは上がらない

17:高いだけでは下がらない

18:多くの間違い・失敗は、”そろそろ”の勘違い

19:最安値で買う事よりも、もっと重要な事

20:温故知新の注意点、その時相場はそれをまだ知らなかった

21:温故知新、、どこまで遡って歴史を学びますか?

22:利益と株価の比率は重要だ by 日本株のグローバル化

23:相場が終わるとお里帰り

24:多数説が株価を決める

25:パフォーマンス改善の高速化 = 習得の順番が重要です

26:投資は不確実の中で判断する

27:

28:

29:

30:


2024年5月8日水曜日

初級卒業生に必要な知見(26)投資は不確実の中で判断する

投資判断と経営判断は「何がどうなるかワカラナイ未来に対しての判断である」という点で似ている


終ってしまった過去に関して、それがどうだったかの分析や判定とは異なる別次元のハードルの高さがある

そのハードルとは、判断をする際に用いる材料が下図のような集合体だ、という判断をする際の環境だ

1:確定している判断材料は、ほんの一握り
2:発表・公表されたデータやニュースもあるが、暫定的なものがほとんどで、その後に改訂される場合が多々あり、「最初から、そうなると分かっていれば・・・」と言いたくなる

3:そして、判断材料の過半数は、多分こうだろうという推測・推定によるものだ



こういう不確実性の塊のような中で実行するのが投資判断だ
しかし、強力な助っ人が判断の精度を上げてくれる。
その助っ人とは、温故知新パワーだ。過去こういう時はこうだった、だから今の環境でもこうだろう、という推論エンジン
推論エンジンは、数多くの過去データ、記憶・体験、知見の集合体、いわゆるBig Dataで構成されている
Big Dataの種類や数が多ければ多いほど、良質であるほど、推論エンジンの性能が高くなる



だから、投資を始めて1年生と10年生がパフォーマンス競争をすれば、1~2か月だと1年生が勝つことはあるが、1年、2年、3年と長くなればなるほど勝てなくなる。推論エンジンの性能差が如実に反映するからだ


===おまけ===

過去にセミナーを依頼されたり、連載をしたり、という仕事をする際に、確実な裏付け、根拠の表示、書かれて判断材料の根拠データや書籍の明示を要求される、つまりコンプラ対応だ

しかし、そのようなコンプラを通過して出てくるコンテンツは「出がらし、織り込み済み」など投資判断にはあまり役に立たないと春山は感じている