2024年5月8日水曜日

最高の投資手法(26)投資は不確実の中で判断する

投資判断と経営判断は「何がどうなるかワカラナイ未来に対しての判断である」という点で似ている


終ってしまった過去に関して、それがどうだったかの分析や判定とは異なる別次元のハードルの高さがある

そのハードルとは、判断をする際に用いる材料が下図のような集合体だ、という判断をする際の環境だ

1:確定している判断材料は、ほんの一握り
2:発表・公表されたデータやニュースもあるが、暫定的なものがほとんどで、その後に改訂される場合が多々あり、「最初から、そうなると分かっていれば・・・」と言いたくなる

3:そして、判断材料の過半数は、多分こうだろうという推測・推定によるものだ



こういう不確実性の塊のような中で実行するのが投資判断だ
しかし、強力な助っ人が判断の精度を上げてくれる。
その助っ人とは、温故知新パワーだ。過去こういう時はこうだった、だから今の環境でもこうだろう、という推論エンジン
推論エンジンは、数多くの過去データ、記憶・体験、知見の集合体、いわゆるBig Dataで構成されている
Big Dataの種類や数が多ければ多いほど、良質であるほど、推論エンジンの性能が高くなる



だから、投資を始めて1年生と10年生がパフォーマンス競争をすれば、1~2か月だと1年生が勝つことはあるが、1年、2年、3年と長くなればなるほど勝てなくなる。推論エンジンの性能差が如実に反映するからだ


===おまけ===

過去にセミナーを依頼されたり、連載をしたり、という仕事をする際に、確実な裏付け、根拠の表示、書かれて判断材料の根拠データや書籍の明示を要求される、つまりコンプラ対応だ

しかし、そのようなコンプラを通過して出てくるコンテンツは「出がらし、織り込み済み」など投資判断にはあまり役に立たないと春山は感じている

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