2024年4月29日月曜日

最高の投資方法(20)温故知新の注意点、その時相場はそれをまだ知らなかった

相場は、その時に判明している事実に反応する

判明している事実とは、・・・

1:既に発表された事実

2:メディアなどで流れている懸念や楽観などの憶測

・・・・の二つだ


過去の事実・憶測と過去の相場の関係を比較判断する時、つまり歴史を参考にする時には注意すべき点がある

それは、数年後に本当のことが分かるが、数年前のliveの相場は、その真実をまだ知らない、もしくは後年判明する真実とは異なった情報に反応して株価が形成されている、という点だ


そして10年後に過去を総括したような本が書かれる時、本の作家は相場はその真実を最初から知っていたという誤解で分析判断して書いてしまうことが多いということだ


温故知新に際してはlive情報、現在進行形で記述された記録を読むことが重要だ

その意味でSNSやブログの膨大なアーカイブは将来の宝の山であり、それをAIが学習する意義は大きいのだ


経済指標も、1年後に正式なものが確定するモノ、2か月後に発表されるモノ、様々な時間差がある

データに基づいてと相場を分析する人も、上記作家のような過ちを犯す人が多いので注意した方が良い


例えば、2ヶ月後に暫定値が発表され、その後に大幅に改訂されるDGPを使って、過去相場を解説する記事や書籍がある。
その作者がやってしまう間違いは、
1:2か月後にしか発表されないデータ(例:1-3月GDPは、5月発表)を、1-3月の相場が統計値を知っていて日々の相場が動いていた

・・・・という時間差を無視して過去相場を分析解説する記事や書籍などは間違いを流布しまう

これも、投資家を誤解させる情報となってしまう

0 件のコメント:

コメントを投稿