田舎の鼠と都会の鼠の話ではないが、都会住民と郊外住民はモノに対する考え方が違うようだ。
郊外の住民、特に古い一戸建ての住民は、ノスタルジア族と呼ばれ、物を捨てられない。
すべての物が思い出の品であり、他人から見れば「ゴミ」であるものの、それを長期間持ったままにする傾向がある。
ノスタルジア族は、「捨てられないゴミ」のために庭に物置を購入して保管する。
少し狭い敷地に住むノスタルジア族は、物置を設置すると駐車場がなくなる。郊外の住民にとっては、車は生活の必需品だ。物置のために車を捨てると生活が成り立たなくなる。
そんなノスタルジア族の捨てられない気持ちに付け込むビジネスが「レンタル倉庫業」だ。車で10分、2kmという距離に1万円弱のレンタル倉庫があれば、処分するまでの一時保管先として使う人がいるらしい。
一時保管のつもりが、ずるずると長期保管になる。
だって捨てる決断ができないのがノスタルジア族のDNAだから。
だからレンタル倉庫は意外ともうかるらしい。
だって捨てる決断ができないのがノスタルジア族のDNAだから。
だからレンタル倉庫は意外ともうかるらしい。
一方、都会の住民、特にマンション族は、そもそも狭い居住空間で生活しているし、家賃も高いので無駄なものを部屋に置かない。
しかも、郊外のノスタルジア族よりも捨てる決断をする傾向がある。
しかも、郊外のノスタルジア族よりも捨てる決断をする傾向がある。
一見、部屋が狭い都会のマンション族の方がレンタル倉庫の需要があると感じてしまうが、事実は異なっている。都会のマンション族には、ノスタルジア族が少ないそうだ。
しかも、レンタル倉庫の往復は車を使うのが常識だが、都会のマンション族は車を持たない割合が高い。
都市住民と郊外住民の違い、これは米国でも変わらない。
NYのレンタル倉庫は、全米平均の1/3である。