2017年12月16日土曜日

信用を記録するために生まれたモノがお金になった

前回の続きです
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正しい信用が記録されている = お金に対する信頼

(4)タヌキの葉っぱ

お金は極端に言えば、タヌキの葉っぱみたいなモノだ。


多くの人が、それが
1.価値を持っている、2.様々なモノと交換できる、3.多くの人が受け入れている
認識&信用すれば、ソレがお金になる。

巨石、金・銀・銅、紙(=証文、手形、紙幣)、そして現代の「SUICAに代表される電子的な記録へと発展した。

(5)お金とは信用の記録
巨石、金・銀・銅、紙、電子的な記録、これらのすべては「信用の量と期日の記録」という点で同じ役割を果たしてきた。
つまり、お金とは信用記録媒体なのだ。
その記録が正しいという認識を多くの人が認めることによって、お金として機能しているのだ。

Blochchainという手法によって記録された内容は正しいと多くの人が認めるから、それがビットコインなどの疑似通貨の基盤システムとして使われているのだ。

(6)銀行に預けているのは信用
物々交換の時代からツケは存在した。そしてツケの利用は増えていった。
どこかの時点でツケ(=信用)を貯蔵したいという欲望が現れた。
余剰物(=現物)は長期間の保存に適さないが、余剰物と交換できるツケ、信用は長期間保存できる

このモノと交換できる信用を貯蔵したいという願望は、貯蔵した信用の量や期日を「正当なものだと証明してくれる組織」を必要とした
現代では政府や中央銀行がその役割を果たしている。信用は国単位の貨幣という単位で銀行に貯蔵されている。
つまり、銀行に預金と称して国民が預けているものは信用なのだ。
預金通帳とは、信用記録ノートなのだ。

昔は物を大量に持っていることが豊かさの基準だった。
それが今では信用を沢山もっている人が富裕層なのだ。

なお、決済とは信用の受け渡し
商品を購入すると対価として貨幣という信用を渡す。
誰かにお金を送金するが、これはその人に一定量の信用を送っているのだ。

(7)クレジット・カード VS デビット・カード
クレジットカードは購入してから現金という信用が銀行口座から引き落とされるまでに時間差がある。この時間差は販売側にとっては支払ってくれるか否かのリスクである。

この時間差というリスクを埋めているのが、クレジット会社が提供する短期の信用供与だ。不払いがあってもクレジット会社の提供してくれた信用が穴埋めしてくれる。
しかし、信用は無料ではない。2%~6%という
手数料(=販売側が負担するコスト)が必要だ。
一方、デビット・カードの場合は、販売と同時に書いての銀行口座から現金が引き落とされ、販売者の口座に移転する。
つまりツケが発生しない。したがって時間差の信用を調達(2%~6%という手数料を払って)する必要がない。
その分だけ販売側が負担するコストが安価になる。

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