プレゼンはライブ演奏だ。
練習はスタジオ・レコーディングだ。
春山さん、プレゼン上手だね、たまに言われる。
そりゃ、事前に準備はしっかりやる。声を出して練習する。トータルの時間を測る。
でも、それは聴衆のいないスタジオだ。
聴衆の視線、居眠り、様々な緊張感は無い。
聴衆の視線、居眠り、様々な緊張感は無い。
所詮、練習は練習だ。
何十回練習しても「これだけやったんだから」という自己満足に過ぎない。
プレゼンはライブ演奏だ。一種の芸だ。
芸には終わりが無い。
上手なプレゼンをする芸には終わりが無い。
事前に練習して、5回シリーズの講演会に臨む、
初回で気づいた点を2回目には改善して、その繰り返しで、最終日までやる。
最終日のプレゼンの最中にも、「あっ、ここをこう改善すれば・・・」と気づき、修正をメモ書きする、もう講演は終わりにも拘わらず。
どれだけ事前に準備しても、練習しても、これで完璧という域にはならない。
プレゼンは100点満点で言えば、良くて90点、普通は80点、下手すれば70点だ。
ある日、思った。
そうか上達に終わりが無いのだから、本番が100点なんてありえないのだ。
そして、それからは、「笑ってプレゼンする」ことに決めた。
その笑いの意味は、「あはは、ごめんね、チャント100点の講演会じゃなくて・・・」という笑いだ。
「今日は100点!」と瞬間感じても、それに満足すれば進歩が止まる。
その瞬間、私は負け組の仲間入りをする。
その瞬間、私は負け組の仲間入りをする。