農業主体の社会では、まずは子供は農業を手伝った
子供が手伝っても、その家族の農業生産高が増えるわけではないので、変わらない収入を増えた家族数で分割する、一人当たりの収入は減少する、という社会的なルールの下で生きていた
現代のサラリーマン家庭で子供ができると、子供は手伝う事がない。
しかし、変わらない収入を増えた家族数で分割する、一人当たりの収入は減少する、という実態は変わらない。
昔も今も、農業を相続するのは一人、オーナー経営者の地位を相続するのは一人、それは変わらない。相続人が複数いる場合、第二順位以下の子供は、「自分は何で食っていくかを考える」立場だと小さなころから認識していた。いずれは家を出ていくルールだからだ。
現代のサラリーマン家庭には、相続させる家業が無い。
にもかかわらず、「自分は何で食っていくかを考える」立場だと、小さなころから認識する子供の割合が減っている可能性がある。
学校を卒業したら、何となく就職ができて、言われた事をやるだけで不満の無い収入が得られるハズだと期待しているのだろう。
その状態で社会人になった人間は、「自分で稼ぐ」という能力の習得方法を学ばないまま一生を過ごすことになる。恐ろしい社会だ
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