2022年2月12日土曜日

春山ルール55:二番底の方がつらい

 10%を超えるような下げは数年に一回はあるものだ。

この規模の下げは、数週間では完全に元に戻れない。多くの場合は下図のようなプロセスを経て、底打ちして上昇する。


最初のボトムは「一番底」と呼ばれる。

1:ジリジリだろうが一気呵成だろうが、あれよあれよという間に下がっていく。

2:どこで、いつ、ボトムに達するかは予想ができない


一番底の後は「単純リバウンド」と「揺り戻しの下げ」を経て一定程度上昇する。

しかし、その後に、一番底に向かう下げの背景や理由が投資家を再び不安にさせる(=懸念の再発)ことで、再びガクガクと下がり始める



一番底から一旦の復活を見た後に下がり始める時、投資家の心配は最大になる。

一番底に向かう時は、鈍感だったり忍耐力があったりで売らなかった投資家が、上昇してきた株価が再下落して保有資産がみるみる減っていく状態に直面すると、鈍感ではいられない、忍耐力も限界に達する。

そういう心理状態で我慢できずに売ってしまう投資家が増加する、それが二番底の恐怖だ。

売りが増加して、出来高が増えることで、結果的に相場は二番底からの復活を開始する。

一番底と二番底は、どちらが高いか低いか、それはバラバラだ。

なお、一番底と二番底の時間的間隔だが・・・

その間隔が短ければ、二番底で引き起こされる恐怖心理は小規模だ
しかし、時間的な間隔が長くなると、二番底の恐怖心理は大きくなる

その違いの背景にあるのは、投資家が感じる「期待裏切りのガッカリ度」の大きさの違いだ。上昇期間が長くなれば、Worst is overの期待感が増殖するからだ

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