2020年3月15日日曜日

春山ルール 50 : 暴落時の銘柄選択

暴落中は、景気敏感銘柄や高いリターンを投資家が期待しているような高PER銘柄などのハイリスク・ハイリターン銘柄はインデックス以上に大幅に下落する。
投資家が一斉に逃げ出そうとして我先にと売却を急ぐからだ

一方、電力・ガス・通信などの高配当銘柄や生活必需品関連の安全銘柄の下げは軽微にとどまる。

暴落はどこかで大底に達し、その後は反発相場に転ずる。
それを合図に、パフォーマンスの優劣が逆転する。



だから、大底を過ぎたら、下図に示されたような対応をした方が、その後のパフォーマンスが改善する。
ノンビリ・ペースでしか上昇しないような安全柄を持っていたら、大幅に下落したハイリスク・ハイリターン銘柄にシフトするのだ。




ただし、話はそれほど単純ではない。
ハイリスク・ハイリターン銘柄が大暴落したのは「ビジネスがボロボロに崩壊する」という懸念を投資家が抱いたからだ

大暴落の時は、全てのビジネスがボロボロになってしまうという恐怖にかられるので、何でもかんでも売られてしまう。
しかし、大底をつける頃から投資家は徐々に冷静になり、「コレはダメだけど、アレは大丈夫」という選別作業を始める。同時に企業からも被害状況の有無が発表され始める。

その結果、大幅下落したけども「それは杞憂に終わる」と投資家が判断した株は、急速に反転上昇を始める
一方、「大幅下落したのは当然だ、被害の現状と将来を推定すれば現状の株価は妥当だ」と判定された株は横ばいで推移してしまう



だから、投資家はしっかりと情報を判断して被害株から杞憂株にスイッチしなければならない。
暴落株のすべてが急速リバウンドするわけではないのだから。
なお、通常は被害株は少数で杞憂株が多数であることが多い





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