2014年1月9日木曜日

ITの二面性、格差が縮小した20世紀、拡大する21世紀

国、企業など様々なコミュニティにはリーダー(決定者、経営者)と実行者(従業員、処理者)がいる。

リーダー:ピラミッドの上部2~3%
実行者:ピラミッドのその他大勢部分
全てのコミュニティは両者が付かず離れずの関係を維持しながら機能している。

20世紀:従業員の生産性向上の時代だった
21世紀:リーダーの生産性向上の時代である

20世紀を通じて、製造プロセスにおける機械オートメーション化、事務のIT化が進んだ。

生産、サービス、事務の実行という分野で、同質性、再現性、スケーラビリティが高まった
目利き、専門家、プロ、オタクという融通の利かない人的資源に対する依存度を低下させた
製造部門、サービス実行部門、事務部門の生産性が向上
企業や経済に直接的に大きな影響を与えた
経済全体に大きな生産性向上をもたらした。
統計的には、社会の生産性が向上させた
同じ機械、同じソフトを容易に使える、移転できることから、地域間格差、企業間格差など様々な格差が縮小した
引き起こされた好調な経済は「格差の中心点」を上昇させた
A社もB社も恩恵を受けた
労働者が広く恩恵を受けた


21世紀も製造機械オートメーション化、事務のIT化が進んでいるが、それを凌駕する勢いで進展しているのが、リーダーが活用するITだ。

インターネット、SNS、CRMを通じて情報が効率よくリーダーに伝達されるようになった。
意思決定者の生産性が向上している。
リーダーは機械やソフトと異なり、容易に移転できない。
リーダの良い悪しによって、地域間格差、企業間格差など様々な格差が拡大する。
経済全体の引き上げ力は弱い

インターネット、SNS、CRMを通じて目利き、専門家、プロ、オタクの能力がスケーラビリティを持つようになり、彼らの能力発揮領域が拡大している、つまり彼らの生産性が向上している。
彼らをどう活用するか、これも経営者の重要な課題だ。

A社、A国は良いが、B社、B国は変わり映えがしない
これでは、労働者は全体としては恩恵を受けない
統計的には、社会の生産性が20世紀ほどには向上しない
「良いリーダーのいる国や企業」にいなければ国民や労働者は報われない

21世紀は、リーダー、目利き、専門家、プロ、オタクが有利な時代だろう


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