世界中でお金を印刷してばら撒いている。
ハイパー・インフレが来る。
そういう説がある。
私は、お金が足らないから、モノの値段が上がらない、ヒドイ場合は日本のようにデフレになる、と考えている。
お金を印刷しても、誰も使わない。
例えば、受け取ったお金をタンス預金して、そのまま5年も10年も放置する。
高齢者や超富裕層に多いだろうが、多くは相続までそのままお金は死蔵される。
それ以外に、特別な理由のある人もいるだろうが、この場合もお金は市場に出てこない。
この状態では、市場に出回るお金が足らなくなる。
物はあるのに、物を買うためのお金が足らないのだから、物の値段が下がることで、バランスを取るしかない。
日銀がお金を供給しても、そのまんま日銀に帰ってくる、日銀の当座預金が増えるだけ、と言われている。
当座預金にあるお金は、タンス預金にある現金と同じように、使われていないお金
つまり、お金が使われるために市場に出動しないかぎり、物の量に比べてお金が不足していると言う状態が継続する。
日銀がお金を追加で印刷しなくても、現在ある「タンス預金」や「日銀の当座預金(正確には、超過準備部分)」が出動するだけで、お金が増えるから物の値段はあがる。
長期的には。。。という議論はさておき、
短期的なインフレ動向に関しては、お金がどこに出動するか、、その観察の方が重要だ。
これは、どの国、どのセクター、どの銘柄にお金が出動するかで、株価の上昇が決まるのと、全く同じだ。
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