2014年12月17日水曜日

サービス業の労働生産性向上

製造業は過去30年以上にわたって労働生産性を向上させてきた。
機械化、システム化を進め人を減らしつつ、生産を増やした

90年代前半以降は、製造業の労働者の絶対数が顕著に減少した。
そこで余った労働者は、サービス業が吸収した。

サービス業の生産(=サービスの提供)が増えるペースを上回って、サービス業従事者が増えた。
機械やシステムを導入するより、人にやらせた方が安価な状況にまでなった。
バイト、パート労働者が掃いて捨てるほどに豊富だった。

サービス業の労働生産性の向上が叫ばれるが、それは製造業と同様に、機械化、システム化を進め人を減らしつつ、サービス提供を維持または増加させることで達成されるだろう。

その過程で余剰になった労働者は、サービス業の中で「機械以下のコストで雇える労働者」として、低賃金労働を強いられるだろう。